<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
 
Profile  Facebook
Dando's Site
Category
Search

Archives
Recent Comment
  • 科学技術立国崩壊の共犯に堕したマスメディア
    森田 (04/23)
  • 自主避難の根拠は放射線障害防止法の下の平等
    (04/08)
  • 京大さん、日経さん、ネット調査信頼は無茶
    (01/16)
  • 国にも原発事故責任、無原則な東電救済を許すな
    森田 (12/25)
  • 東アジア諸国の生産年齢人口が減少に転じる
    森田 (12/18)
  • 脱未婚=結婚へ動き、30代から中高年まで活発に
    大山弘一 (11/28)
  • ノーベル賞・大隅さんの警鐘は政府に通じまい
    よたろう (11/01)
  • ノーベル賞・大隅さんの警鐘は政府に通じまい
    森田 (10/10)
  • 生涯未婚率が劇的に改善か、2015国勢調査を分析
    通りすがり (08/30)
  • 文科省主導の大学改革が国立大の首を絞める
    yokodon (08/07)
Recent Trackback
Admin
   
Mobile
<< 裁判員制度で極度の体調不良に陥った女性 | main | もんじゅ報道、マスコミまで旧動燃品質! >>

もんじゅ驚愕の運転再開、制御棒の操作知らず

 14年も停止していた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が運転を再開、早速、驚きいっぱいの低技術ぶりを披露しました。読売新聞の「もんじゅミス 運転員、基本操作知らず…ボタン長押し 手順書に明記なし」などにあるとおりです。「原子力機構によると、試験終了後に原子炉の出力を落とした状態にしようと、制御棒19本のうち2本を挿入しようとしたが、1本が入りきらなかった」「原因を調べたところ、制御棒を最後まで挿入するには操作ボタンを長押しする必要があるが、運転員は制御棒の全挿入操作は初めてで、長押しが必要と知らなかった。原子力機構は運転手順書にこの操作に関する詳しい記述を追加した」

 他紙によると、この運転員は短く何度もボタンを押したそうです。原発運転の基本である制御棒操作を知らなかったことも驚愕ですが、一連の事実から容易に推定できる大欠陥に気付いて背筋がぞっとしました。もんじゅ運転チームは、本格的な運転シミュレーターを持たずに、座学で運転を学んでいる事実です。模擬制御盤があれば「長押し」と「短いプッシュ」の差を体感できるようにしないはずがありません。14年の空白期間に何をしていたのでしょう。

 まともな運転シミュレーターが無いということは、事故事象への対応も本格的に模擬した経験がない――と結論できます。これは大変です。原発の主流である軽水炉では、運転員を育てるために様々な工夫をしてリアルな模擬制御を訓練に使ってきました。デジタル時代の現在では簡単な模擬でも昔はかなり大変だったのですが、もんじゅが動き出す前から電力会社は使っていました。止まっている間、年間200億円もの維持費を使いながら、現代的な運転シミュレーターを新設する知恵さえ、日本原子力研究開発機構(旧・動燃)にはなかったのです。私の第187回「信頼性無し、もんじゅ運転再開は愚の骨頂」にその体質が描いてあり、不思議としません。

 11日の各紙朝刊には「原子力機構が10日、午後1時までの24時間に施設内で警報が75回出たと発表」との記事が出ました。「配管室の圧力計が低気圧による気圧変化に反応した(40回)とか、大した不具合ではない」としています。試運転段階の超低出力で何も起きていないと知っているから「不具合でない」と言えるだけです。高出力運転で各機器がフル回転している際に、警報が頻繁に鳴って、それが不具合でないと断定できるでしょうか。普通の技術者なら一生懸命、考え始めます。それが何十回もの警報になれば、本当の異常が埋もれる恐れがあります。もし異常事象が起きていると分かった後での警報多発なら、運転チームはパニックになるでしょう。

 3月の「口に出来ぬほどの技術的愚劣、もんじゅ再開」でこう書きました。長い休止で「各パーツを発注しただけの技術者すら退職してしまいました。安全確保のために点検すると言って、実は何をしたら善いのか、現場がどのようになっていれば正解であり、安全なのか判然としない技術陣が、巨大で危険な高速増殖炉をこれから動かすのです」――運転再開早々に現れている、笑うに笑えない愚かしさの本質はここにあると思います。

 【追補】読売新聞が夜遅くなって「もんじゅ手順書に操作法書かず、訓練もなし」を掲示し、より詳しく伝えました。「長押し」ではなかったにせよ、事態の本質は変わりません。「操作ミスした運転員は、『微調整棒』とよばれるこの特殊な制御棒の操作訓練を受けたこともなく、実物をこの日、初めて操作した」「もんじゅは、出力を下げるために制御棒を最下部まで挿入する際、残り6ミリ・メートルからはボタンを小刻みに押し、慎重に下ろす手順を定めている。ところが、操作ミスのあった微調整棒は、残り3ミリ・メートルになると挿入速度が他の制御棒の4分の1に落ちる。したがって、運転員はふつう、ボタンを余計に押し続けて挿入を完了する」「そのような操作方法が手順書に明記されていなかったため、微調整棒に異常が起きたと考え、挿入作業を中止したという」


コメント
もんじゅにはMARSという実機同様の運転シミュレータが併設されています。
  • 2010/05/12 2:50 PM
  •  
もんじゅは今世界的に研究が盛んなんだよ。

ど素人がいちいちメディア使って煽んじゃねぇ。
  • 2010/05/12 9:54 PM
  •  
そんなご立派な運転シミュレータがあって
制御棒1本がきちんと入れられないの!!!

素人目にも、そりゃ死んでいる技術でしょう!!!!
  • 2010/05/12 10:14 PM
  •  
> 「そのような操作方法が手順書に明記されていなかったため、微調整棒に異常が起きたと考え、挿入作業を中止したという」

 相変わらず酷い論説ですね。
 【追補】で上記を補ったからと言って、当初の団藤氏の言説の誤りが修正された訳ではありません。
 確かにこの事象については、手順書にその旨の記載がなかったこと。及びシミュレーターでそこまでの模擬がなされていなかったことが原因です。
 しかし、団藤氏の論説に従えば
「仮に何らかの異常があり、シミュレーターや手順書通りの動作とならなくとも、そのまま当初の意図の通り操作すべきだ!」
ということになります。
 これは僅かでも異常と感じたら立ち止まり、原因を追及してから再開する、という原子力の安全性確保に対する大原則に真っ向対立する、非常に危険かつ愚劣な考え方となります。
 ましてや、対象物が制御棒という重要機器であれば、例え運転操作が中断したとしても、原因を究明しようとした運転員の判断は全く正しく、それを叩く態度は異常としか言いようがありません。
 単純に記載漏れやシミュレータの問題という叩きやすい事象にとらわれ、安全性確保には一体どのような姿勢で臨むべきか。
 その点を全く顧みず、このblogで表面だけを叩き、安全性確保の根幹を骨抜きにする態度は、厳しく批判されてしかるべきと愚考します。
  • 担当
  • 2010/05/16 2:04 AM
  •  
 url署名入力に失敗しておりましたので、追記としてコメントします。
  • 担当
  • 2010/05/16 8:03 AM
  •  
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
団藤保晴氏の相変わらず酷い論説について(2題)
団藤保晴氏の相変わらず酷い論説について
  • 担当出張所
  • 2010/05/16 5:27 PM
  •  
腰痛 ストレッチ
腰痛ストレッチについての情報です。
  • 腰痛 ストレッチ
  • 2010/06/11 12:50 PM
  •  
トラックバック失礼いたします。m(_ _)m
初めまして、いつも楽しく拝見させていただいてます!^^ 実はこの度、 『腰痛 治療!腰痛克服バイブル!!』 というサイトを立ち上げましたので トラックバックをさせて頂きました。m(_ _)m 手前味噌で大変恐縮ですが 非常に有益な情報をご提供できると思ってお
  • 腰痛 治療!腰痛克服バイブル!!
  • 2010/09/17 3:25 AM
  •  
トラックバック失礼いたします。m(_ _)m
初めまして、いつも楽しく拝見させていただいてます!^^ 実はこの度、 『腰痛克服バイブル!〜もう腰痛ベルトや腰痛体操は必要ありません!:』 というサイトを立ち上げましたので トラックバックをさせて頂きました。m(_ _)m 手前味噌で大変恐縮ですが 非常に有
  • 腰痛克服バイブル!〜もう腰痛ベルトや腰痛体操は必要ありません!:
  • 2010/12/13 12:47 AM
  •