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留学による大移動は新段階、中韓米日で見る

 社会状況の変動をグラフで見せてくれるサイト「社会実情データ図録」にはよくお世話になっています。10月に世界の留学についての動向が9件まとめてリリースされ、特に「各国の海外留学生数ランキング」は面白いと思っていました。大人口国である中国とインド、それに続く韓国からの留学生送り出しは半端ではありません。内向き指向で留学生送り出しが減っている日本には、こういう状況が届いていない観があり注目しました。ただし、使っているデータがOECD諸国への留学であるために、留学生の大量送り出し国であると同時に、近年、大きな留学生受け入れ国になった中国が見えない弱点があるとすぐに気付きました。

 ユネスコから今年、「Global Education Digest 2009」が出ていると知り、「New trends in international student mobility」にもあたりましたが、これもOECDデータの段階でした。それでも大枠をつかむには良いデータがちりばめられています。留学生の世界規模は
  1975  80万人
  1985  110万人
  1995  170万人
  2007  280万人
と拡大してきています。最近の変化は激しく、1999年から2007年にかけて受け入れシェアを比べると、トップ米国が25%強から21.4%に落ちる一方、中国が1.5%、韓国が1.1%をほぼ新規に得ています。日本も受け入れについては1ポイントほど伸ばして4.5%あります。

 中国の受け入れ状況を取り入れたデータ、しかも新しいものが欲しい、こうなると最近のニュースを検索してでも作るしかないようです。OECDデータに追加する形で、中韓米日にしぼって推定した状況を並べてみましょう。データ引用元は後で一覧を出します。中国関係ではユネスコの数字と桁違いになる物も現れます。

 中国……2007年受け入れ 19万人(2007ニュース)
     2007年送り出し 42万人?
    米国へ10万人
    韓国へ5万人(2008ニュース)
    日本へ8万人
    カナダへ4万1000人(2008ニュース)
    オーストラリアへ5万人
 韓国……2007年受け入れ 3万人?
     2007年送り出し 17万人(10万5000+中国分)
    米国へ6万3772人
    中国へ6万4481人(2007ニュース)
    日本へ2万2109人
 米国……2007年受け入れ 59万人
     2007年送り出し 6万2000人(4万8000+中国分)
    中国へ1万4758人(2007ニュース)
    韓国へ553人
    日本へ1888人
    英国へ1万5956人
 日本……2007年受け入れ 13万人
     2007年送り出し 7万4000人(5万5000+中国分)
    米国へ3万6062人
    中国へ1万8640人(2007ニュース)
    韓国へ1235人

 ユネスコのデータでは中国の受け入れシェアは1.5%ですが、実際には4倍以上あるようです。送り出しも2008年にかけて韓国やカナダで倍増の勢いですから50万人を突破するのでしょう。韓国の送り出しは中国分を合わせるとインドの15万人を抜いて世界2位になるようです。人口10万人当たりの留学生数は350人にも達し、日本の5倍以上あります。受け入れナンバーワンの米国はこれまで送り出しが少なかったのに、旧宗主国である英国に並ぶほど中国に関心を寄せている姿が現れています。中国人を中心に留学先で居着く人が増え、この数字の大きさは大規模頭脳移動でもあります。

 日本についての公式データは「我が国の留学制度の概要 受入れ及び派遣」(平成20年度版)にありますが、受け入れ側に傾いている上に2005年データが中心で古いと感じます。むしろ「留学生数の推移調査報告」が好ましいと思いました。留学先の米国離れが大きく進んできた一方、取って代わるというほど中国も伸びません。留学生受け入れ30万人計画も結構ですが、世界の留学事情が動いている中で日本も主体的にどうするか考えなければなりません。現状は思考停止状態にあると見ます。 なお、「アジアにおける留学生と留学生移動」では新たな人的ネットワークの可能性が唱えられています。

 【採用ニュースデータ】
「中国の外国人留学生、昨年19万人を突破」
「中国人留学生、韓国抜き最多に!4万1000人を突破―カナダ」
「韓国の大学、なんと留学生の8割は中国から」


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