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ブラウン管TV国内終息、世界規模で変化加速

 9月30日にパナソニックが「ブラウン管製造事業の終息について」というプレスリリースをひっそりと出しました。「1954年以来、55年にわたり継続してきたブラウン管の製造事業を終息します。全世界でPDPや液晶などの薄型テレビへの需要シフト、ブラウン管需要の急減を受け、中国側合弁パートナー」に、何と譲渡価格100ドルで事業を譲り渡すそうです。同社が国内最後でした。この数年、言われていた予測より変化は加速していて、今年、世界で売れるテレビのうちブラウン管は3分の1にまで減る見込みです。

 ネット上で調べてみると、国内でブラウン管テレビが逆転されたのは、ほんの少し前、2006年3月だったのです。「大画面薄型テレビが出荷好調、液晶がついにブラウン管を逆転」が詳しい。今年の世界状況は「世界の液晶TV需要1.3億台 米調査会社が上方修正 」(U.S. FrontLine)に「ブラウン管テレビなどすべての方式のテレビを合わせた09年の全世界の販売予測は1億9500万台で、前年比5%減少すると見込んだ。ブラウン管テレビの販売減少が予想以上に進む一方で、薄型テレビの売り上げの伸びが追いつかない」とあります。世界で液晶がブラウン管を抜いたのは、つい昨年のことでした。

 科学部にいたころAV技術に首を突っ込み、三菱電機・京都が37型テレビを開発して旋風を巻き起こした話を取材したことがあります。あれだけ大きなブラウン管になると、内部を真空にしているために何トンもの力がガラス面に掛かります。必然的にガラスは冗談ではないほど厚くなります。製品の重さは大変なものになりましたが、開発された皆さんは喜々としていらっしゃいました。現在の薄型テレビ開発にも別の苦労があるのですが、牧歌的で良かったと思い出します。

 純粋に画質から言えばブラウン管の方が優れています。色の正確な再現性もそうですし、動きが速い画像で液晶には残像が出るうらみがあります。サッカーなどスポーツ番組が好きな方、あるいは激しい動きのゲームをする方にはブラウン管に未練が残ります。「ブラウン管テレビ、どんどん縮小。」(フォルツァ! トロ・ロッソ!!)が「いずれ、こいつが壊れてしまうまでに、液晶やプラズマ(もしくは新方式?)の画質の改善がされれば良いですけどね」と案じる気持ちは良く分かります。先頭を切る国内の技術陣が、この注文に数年でこたえられるかどうかです。


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