上のグラフは日本レコード協会の「過去10年間の生産実績・オーディオレコード総生産金額」からの引用です。これは音楽ビデオまで含む音楽ソフト全体を表しています。1999年の5695億円から2008年の2961億円まで本当に転げ落ちています。「音楽ソフト種類別生産金額の推移」も参照すると、ピークだったのは1998年の6074億円ですから、2008年は半分以下になっているのです。
転落の勢いは今年になってさらに加速しています。2009年1〜8月の音楽ソフト生産は前年同期比で84%しかありません。2008年は2007年比で89%でしたから、一段と縮小が進んでいます。音楽ソフトをCDなどかさばる物で持つのは古い、ダウンロードしてパソコンや携帯用の機器に入れるのが最近のスタイルです。その有料音楽配信の動きを「有料音楽配信売上実績」から以下にまとめました。
《有料音楽配信売上実績(四半期毎)》 (単位)数量:千回,金額:百万円 数量 前年同期比 金額 前年同期比 2008/1-3 120,827 106% 22,463 128% 2008/4-6 118,955 107% 22,502 128% 2008/7-9 118,112 97% 22,225 111% 2008/10-12 121,294 103% 23,360 116% 2009/1-3 118,281 98% 22,465 100% 2009/4-6 115,448 97% 22,149 98%
音楽ソフトの生産額に比べ桁がひとつ下、年間900億円程度にもかかわらず、今年に入って頭打ちしてしまいました。数量ベースで減少が現れたのが2008年7〜9月期であることを見ても、リーマン・ショックから続く世界不況の影を読みとれます。夏のボーナスが大幅に減っていることを考えても、年内に上向くことはないでしょう。
【過去の参照記事】
2002年……第127回「音楽産業は自滅の道を転がる」
2005年……「アップル配信で音楽業界の目は醒めるか [ブログ時評31]」