<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
Profile  Facebook
Dando's Site
Category
Search

Archives
Recent Comment
  • 危機の現状に対策が噛み合わぬ科学技術基本計画
    次のノーベル賞か? (08/13)
  • やはりノーベル賞大隅さんの警鐘を無視した政府
    森田 (06/19)
  • 自主避難の根拠は放射線障害防止法の下の平等
    宮本由香里 (05/15)
  • 社会の鏡インターネット検索、20年目にして危機
    森田 (05/08)
  • 社会の鏡インターネット検索、20年目にして危機
    業界人 (05/06)
  • 社会の鏡インターネット検索、20年目にして危機
    あ (05/05)
  • 科学技術立国崩壊の共犯に堕したマスメディア
    森田 (04/23)
  • 自主避難の根拠は放射線障害防止法の下の平等
    (04/08)
  • 京大さん、日経さん、ネット調査信頼は無茶
    (01/16)
  • 国にも原発事故責任、無原則な東電救済を許すな
    森田 (12/25)
Recent Trackback
Admin
   
Mobile
<< 2008年6月のエントリー一覧 | main | 大学病院の医師って、実はとても暇だった? >>

日韓で起きたマスメディア×大衆の激突

 民主主義国家で大手新聞社の玄関にデモ隊が押しかけ、社名の看板文字を削り落とす荒業に出ようとは思いませんでした。米国産牛肉の輸入をめぐり大衆の抗議運動が起き、揺れている韓国で6月26日、朝鮮日報と東亜日報がほぼ同時に襲われました。朝鮮日報の日本語サイトで「米国産牛肉:デモ隊が新聞社襲撃、社名引きはがす(上)」「米国産牛肉:デモ隊が新聞社襲撃、社名引きはがす(下)」が詳しく伝えています。保守系の大手新聞は、輸入解禁の圧力に負けた政府に同調しているとみなされました。購読ボイコットや広告主へ圧力を掛ける運動もあるようです。

 激高しやすい韓国の人たちの性分を考えると、よく続くと思っていた平和的な「ろうそく集会」ですが、過激化すると参加者は減り、ますます過激化に走ったパターンのようです。しかし、市民側の牛肉への不安を、愚か者扱いで済ませる見方にも疑問があります。騒ぎが大規模になった後、22日付の「米国産牛肉:輸入解禁を一時見送りへ」によると、「韓米双方はまた、生後30カ月未満の牛に関しても脳、目、脊髄(せきずい)、頭蓋骨など4部位の輸入を禁止することに合意した。これらの部位は国際獣疫事務局(OIE)の基準では生後30カ月以上に限り特定危険部位(SRM)に分類されている。しかし、国民の狂牛病に対する不安を解消するため、生後30カ月未満についてもこれらの部位を輸入対象から除外することにした」とあります。この危険部位除去は日本なら当然の処置です。その根拠は「BSEはメディアリテラシー力を問う [ブログ時評15]」を見てください。韓国メディアの取材と論調はこれを理解していない形跡があります。

 日本では毎日新聞・英語サイトの「WaiWai」コーナーであった「不適切記事」問題です。国内雑誌から引用、リライトしていたといい、あまり深入りしたくない内容ですが、ITmediaは「毎日新聞が謝罪、関係者処分 『低俗過ぎ』英文記事への批判で」で「日本人女性の55%は、出会ったその日に男と寝る」「六本木のレストランでは、食事の前に材料となる動物を獣姦する」などと伝えています。騒ぎが始まった5月下旬から批判のブログ記事が毎日数百本は書かれ続けていますが、圧倒的に盛り上がっているのは「2ちゃんねる」掲示板です。いつもの釣りかとも思えますが、「毎日新聞を潰そう」という趣旨で広告主に圧力を掛ける運動もしているようです。「毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki」にデータは揃っています。

 毎日新聞の個人プレーは業界では有名で、それ故に新聞協会賞も多いのですが、今回のケースは明らかに虚偽報道です。ネットで海外から検索されやすくするために「hentai」(変態)というキーワードを仕込むなど意図的です。筆が滑ったとか、出来心とかの範囲で済まないでしょう。6月27日の「毎日新聞社:『WaiWai』問題で処分」にある、筆者である英文毎日編集部記者を懲戒休職3カ月、編集部長を役職停止2カ月などの処分は、最近の業界不祥事例に比べて軽すぎます。加えて不都合なことに「当時のデジタルメディア局長の長谷川篤取締役デジタルメディア担当が役員報酬の20%(1カ月)、当時の常務デジタルメディア担当の朝比奈豊社長が役員報酬10%(1カ月)を返上する処分とした」が不思議な処分なのです。いずれも社長・役員に大昇進した人が大元の責任者で、役員報酬1〜2割1カ月返上が意味のある処分なのか、世間は首を傾げるでしょう。ブログでも疑問・批判の声が多数出ています。

 日韓ともに、これからどう動くのか注目です。7月2日昼前には毎日新聞東京本社に抗議行動が呼びかけられています。韓国の場合、「頑張れ」と小切手を持って激励に来た読者もいたそうですが……。


コメント
 おお,やっと書いて下さいました.いつも勇猛果敢な論調のdandoさんが今回
に限って慎重な御様子で心配しておりました.ブログと既成メディアとの相克と
いう主旨に完全に合致しますものね.毎日新聞について書かれたことも完全に同
意いたします.人様の批判をする新聞社がよもやこれほど自浄作用を欠く,ある
いは危機管理能力に欠けるとは,彼らはいったい何を勉強してきたのでしょう.
その上もともとの膿を指摘してくれた,いわば特ダネをスクープしたにちゃんね
るを恫喝するなんて,信じられません.
 最近朝日新聞が素粒子で,法の執行をする法務大臣に対して死に神と揶揄する
ひどい出来事がありました.これはブログと既成メディアとの相克という主旨に
は合致しないため,dandoさんも取り上げておられません.
どんな悪法でも法である以上は守るべき,批判はまた別の話,と信じる我々小市
民にとって,公器である新聞がまさか!と目を覆いたくなるレベルの文章でした
が,毎日新聞とは違い,朝日はすぐ社長以下が記者会見を行い,道徳・法治の
根幹を揺るがす問題だったと謝罪,記事でも3段4段などというけちなことをせず
全面謝罪広告を載せ,その中で素粒子執筆担当の即時入れ替えと法務省記者クラ
ブへの3ヶ月間立ち入り自粛(自粛がみそですね)を発表したという風聞を聞いてお
ります.さすがである,仕事の誠意とプライドはそうでなければ,と感服しまし
た.これからも御健筆期待しております.

>韓国の場合、「頑張れ」と小切手を持って激励に来た読者もいたそうですが……。
日本では,まずないと思います(笑)力を増すブログと&#8232;既成メディアの相克をウオッチします
  • 通りすがり
  • 2008/07/01 9:23 PM
  •  
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
シリーズ夏休みの課題図書その1〜ナチスを見て戦争を学ぶ?〜
 8月に入りお盆の長期休暇が近づいてまいりました。と言うことで夏休みにじっくり読みたい本を集めて少し風変わりの書評特集をやってみたいと思います。1回で終わってしまったら笑ってください。  さて終戦記念日が近づいたからかTVをつけると太平洋戦争がらみの報道
  • ぶらざーてぃのblog
  • 2008/08/07 6:27 AM
  •