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「ウィニーに大打撃」報道への反応は

 新聞なんか見なくてもネットで十分読める――と思われていたら間違っていますよ。まず、新聞が流した記事の多くても2、3割しかネットに現れないし、ネットに出ていても目立つところに表示されなければ見逃されてしまいます。後の例が今日25日の毎日朝刊「著作権法違反:地図データ不正公開・警官摘発 ウィニー捜査に影響大」でしょう。ネットに関心があれば、朝の社会面を見て最も気になったニュースの一つなのに、毎日さんのサイトを見ると「トップ > オッショイ!九州 > 社会 > 記事」ですから、九州ローカルという扱いなのでしょう。

 福岡県警が、著作権があるファイルをWinnyで不特定多数に入手可能にしたとして兵庫県警の男性巡査(31)を著作権法違反(公衆送信権の侵害)容疑で摘発しました。この事件についての解説的観測記事と言うべきものです。これまでは違法に入手できるようにした最初のファイル提供者を摘発してきたのに、今回はそれを入手しただけの巡査を摘発したのです。巡査のパソコンにはダウンロードしたファイルのキャッシュ(一時保存ファイル)が残っていて、他の利用者が要求すればコピーされうる状態でした。それを捉えて公衆送信権の侵害とみなしたわけです。

 ウィニーは不特定多数のパソコン・ハードディスクを連結して膨大な記憶倉庫として使いますから、接続していればどんなキャッシュが来るかもしれません。それに著作権があるファイルが混じれば摘発対象になると言う話です。「今後、多くのウィニー利用者は摘発を恐れ、パソコンからキャッシュを消去するとみられる。すると、ウィニー上のデータが激減して魅力がなくなり、利用者は減る。結果、ウィニーに大打撃を加えることになりそうだ」と記事は希望的観測をします。【ネット取材班】の署名まであり、「ネット君臨」で名を売ったチームかとも思いましたが、どうも迫力不足です。

 「Winny完全終焉?『ダウンロード』で逮捕」は「合法ファイルをダウンロードしようと思って立ち上げていても、勝手に違法ファイルのキャッシュが貯まっていきます。この書類送検によって、Winnyは終焉の時を迎えたといえるのではないでしょうか」と本気で心配してます。

 「Winny、二次放流者も著作権法違反容疑に問われる模様」も「意図はないにしても、その構造を知っていたことで、責任を問われるということは、おそらく私はWinnyを使ってはいけない、ということなのだろうか。違法に共有されているファイルをダウンロードするわけではないが、少なくとも著作権侵害ファイルを中継しかねない、ということを理解している。それに関してはどのように判断されうるのだろうか」と思案顔。ただし、心配派はそう多くないようです。最近、ウィニー利用者は確実に増えているのですが、テクノラティの頻度グラフを見ても、いまウィニー利用の是非が話題にってなっている様子はありません。

 2ちゃんねる「【Winny】 警官、Winnyで著作権法違反…兵庫」での議論は事情が分かった人が多いせいか、収束しかねるよう。「自覚の有無は警察に引っ張られてから取調室で確認される事で、例え無自覚無罪だったとしても、令状持った警察が押しかけて来て押収され本人もパトカーで連れてかれたという事実は消えない。一人暮らしならまだいいが、自宅だったら引っ越しせなならんかもね」(739)とか、「こりゃまた無理筋な摘発だな」「流出したファイルの責任は一次放流主が一元的に負うってwinny正犯の判例無視か。多分流してる奴のIP辿って摘発してみたら単なるキャッシュ保持者だったから仕方なく書類送検→不起訴って事だろう」(754)とか。

 有罪判決まで行くのなら、確かに画期的な摘発例になります。それにしても、反応がこれくらいでは、この記事、ネットでは読まれていませんね。


コメント
紙面情報がネットに掲載されないというのはちょっと違うと思います。逆に、ネット上の情報が紙面情報を遥かに上回っていて、ネット全体から見ればこんなニュース大した話ではないという意味で端に追いやられてるのではないでしょうか。そういう私はテクノラティから飛んできましたのでディレクトリの深さはあまり関係ないと思っています。むしろ、深い場所にありながらもブログサーチに引っ掛かってるくらいですから。
  • 2008/03/26 7:42 AM
  •  
こんにちは、引用していただいてありがとうございます。

>最近、ウィニー利用者は確実に増えているのですが、
Winnyの利用者の増減に関してですが、確認されるノード数は着実に減少していますので、Winnyユーザ自体は減っていると考えています。ACCSらの調査では激増していますが、個人的には調査手法に問題があったと考えています。

毎日の記事に反応に関してですが、上記のあさんの指摘とも似ているのですが、それほど目新しい(客観的)情報がなく、解釈を与えるに留まっていることから、注目されていないということもあると思います。私もこの記事は読んでいましたが、そのような理由でそれほど価値のない情報かなと思いました(もちろん、記事の内容が的を外しているというわけではありません)。
今回の件を重く見る人の間では、キャッシュを保持していたこと、故意性はなくとも仕組みを理解していたこと、この2点が重要であると考えているようです。後者の視点が含まれていない解釈であるために、注目されていないというところもあると思います。もちろん、一部のWinnyユーザが戦々恐々としてキャッシュの保持を、Winnyの利用を止めることでネットワークの効率が悪くなるという解釈は同感ですが。

ネット取材班が迫力不足だったのも、それらの点が未だ曖昧であるためだと思いますよ。

この件に関する反応が薄いのはどうしてなんだろうと私も思うところもあります。減少しているといえど、膨大な数に上るわけですし、以前だったら大騒ぎだったところです。モラルがそれを許さないのか、単に興味がないのか、そもそも情報収集をしていないのか。無関心層が多いのでしょうか。何ともわからないところです。
次のエントリーにも書いている通り、記事は見つけられないと反応も薄いようですよ。私はこの2年半、記事審査委員の仕事として5つの全国紙を毎日、最低200ページ(これは広告も含めて)は開いてきました。ネットに出るのは一部で、出ても大幅に削られていることが多いのです。紙媒体とネットを両方とも見ているので、個人が情報収集に掛けられる時間には限界があることも自ずと感じます。
  • dando
  • 2008/03/29 6:38 PM
  •  
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