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中国の新5カ年計画は韓流ドラマ並み虚飾願望

 2020年までの中国の歩みを決める新5カ年計画と関連報道を注視していると、色とりどりに飾っても現実感が皆無な韓流ドラマを見ているようです。エネルギー消費動向からは経済発展が曲がり角にある事実が隠せません。中国の二酸化炭素排出量は2014年がピークで2015年には減少に転じたと分析されているのに、「年6.5%の経済成長を続ける以上、増え続ける」と全人代で説明されています。イノベーションを起こして製造業を強化するとお題目を唱えても、現実に中国発の製品やサービスで世界で認められる画期的なモノが全く無いのです。こうであって欲しいとのファンタジーとしか読めません。

 二酸化炭素排出量はすでに頭打ちと伝えたのは、ウォールストリートジャーナルの《中国のCO2排出目標、すでに達成=英研究所》です。

 《中国の二酸化炭素(CO2)排出量はすでにピークに達したのか。英国の2つの気候研究所は、最も楽観的なシナリオでは2014年がピークだったとする報告書を発表する。中国はCO2排出量を2030年にピークにすることを目標に設定しているが、現在の経済成長率やエネルギー需要を基に試算した同報告書によれば、それよりはるかに前に達成される可能性がある》

 中国当局者は「そんなことはない。増え続ける」と反論しましたが、中国の国内からエネルギー消費量が2015年、過去30年間で初の減少と報告されました。朝日新聞《中国、エネルギー爆食に異変? 30年で初の減少と報告》が次のように伝えています。

 《国有大手の中国石油天然ガス集団(CNPC)のシンクタンク部門の報告書によると、2015年の中国の1次エネルギー消費量は標準炭換算で42・4億トンとなり、前年を0・5%下回った。中国ではエネルギーの消費量を、石炭に換算した独自の「標準炭」という単位で表す。同社は「30年来で初の減少」としている》

 これに対して「中国国家統計局は0.9%増の43億トンと発表」の報道もあります。6.9%の経済成長と発表している以上、当局側はマイナスはまずいと判断したのではないでしょうか。国家統計値の信頼度は大きく失われています。

 ロイターの《コラム:中国の非現実的な成長目標、「改革の痛み」先送り》が計画の虚飾ぶりを鋭く指摘しています。

 《李首相は、16年に中国全体の成長率が目標の6.5─7%を下回った場合、20年までの10年間でGDPを倍増する計画を達成するために、17年以降はさらにGDPを拡大する必要が出てくると述べた。こうした目標は石炭・鉄鋼業界で数百万人の労働者を解雇したり、大気汚染を解消したりしようとしていることと矛盾しているように思える》《成長鈍化か債務拡大。どちらを受け入れるかという選択肢に直面し、中国の官僚らは後者を選んだ。このことが意味するのは、意義ある改革の痛みをさらに5年間先送りするということだ》

 昨年の第505回「中国変調、政治ばかりか経済の民主化も遠のく」で国内的にも奇怪なゴリ押しをしている習近平指導部に疑問を投げました。虚飾の上に虚飾を重ねていく新5カ年計画の危うさを知ると、破綻した時の恐ろしさ、世界への波及の深刻さを思わざるを得ません。


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