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あの北京よりデリーはPM2.5で65%悪い大気汚染

 北京大気汚染で初の赤色警報が出た時期を含む1週間で比較するとインドの首都デリーのPM2.5濃度は北京の65%増しと分かりました。年明けから車両の通行規制と騒がれるようになるも対策の立ち遅れが目立ちます。汚染のニュースが大きく扱われがちな北京よりもインドの実態が悪いと第391回「インド大気汚染さらに悪化、危険過ぎるPM2.5とPM10値」で伝えました。中国では目覚めた中間層が批判の声を強め、インドではあまりの酷さに富裕層が音を上げたのが実態のようです。


 デリー中心部「Mandir Marg」でPM2.5を24時間測定したグラフです。「Delhi Pollution Control Committee」のページから引用しました。大気1立方メートル当たり138〜262マイクログラムで推移しています。日本の基準からは4〜7倍にも上るのに、冬なら普通の日でこんな汚染が日常化しています。

 北京との比較を報じたのは「STAR DAILY STANDARD TIMES」の《Delhi’s air pollution one-and-a-half times worse than Beijing》です。赤色警報発令は7日から10日昼まででした。3〜9日の1週間測定でデリーは平均230.9マイクログラムもあったのに、北京は139.7マイクログラムに過ぎなかったといいます。

 どちらの数字も日本人には願い下げながら、デリーの平均値はそのまま「Hazardous」と表現される厳しい重汚染であり、病弱な人に限らず健康人でも避けたい危険状況です。インドの汚染は自動車や工場からの排出ガス、違法な野焼きにラジャスタン砂漠からのダストが複合したものです。

 デリーでは来年1月から車のナンバーが偶数か奇数かで隔日しか使えなくする通行規制が発表されました。北京が軍事パレードの時に青空を取り戻したり、赤色警報発令の際に実施した交通規制手法です。しかし、違反を見つけた現場対処できるか疑問が上がり、規制逃れから家庭の車保有台数を増やす結果になるとの危惧が出されています。北京の地下鉄は総延長442キロあるのに、デリーは193キロです。公共交通機関の整備が遅れているのに日常的に規制するのは確かに残酷です。

 赤色警報発令で北京では学校が休校になりました。インドでは一般の関心が低かったので見過ごされてきましたが、北京以上ならば子どもの健康に目を向けねばなりません。デリーでは260万人の子どもが通学し、朝の出勤時と重なるので歩きながら汚染大気を吸い込んでいます。ガーディアンなどの報道によると汚染が酷い時には休校措置が検討され始めました。実施したら頻発になり過ぎるかもしれません。

 屋外の大気汚染のほかにインドでは屋内に重大な汚染要因が隠れています。第210回「2026年インド人口世界一:牛糞が家庭燃料の国」で指摘の牛糞燃焼が微粒子を発生させて、家事を担当する主婦が大量に吸い込むのです。汚染問題を真剣に考えるなら家庭燃料の改革もしなければならないのです。しかし、共産党が独裁でもない膨大な人口の国で舵を切るのは至難です。


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