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インフルエンザ感染爆発、心配な変異警告2件

 中国の鳥インフルエンザとインドの豚インフルエンザで、流行性や毒性を強める遺伝子変異の研究報告が相次いで発表されました。どちらもマスメディアが日本には現地流行状況をきちんと伝えていない、心配な状態です。中国では話題になった2013年の第1波の流行規模を今年の第3波が凌いでいますし、インドの医療体制はスタッフ、型判定キットや薬が足りず、患者は貧困から医者に掛かるのが遅れることが知られています。


 WHOが2月25日まででまとめた中国鳥インフルエンザの患者発生推移を、「WHOリスクアセスメント(2/23付)」にあるグラフに加筆して引用しました。患者総数は2013年から数えて600人を超え、死者は212人以上です。2014年秋からを第3波と見ると患者は160人以上で、2013年第1波の135人を既に上回ります。第2波は300人程度と見られます。第3波は2月末から3月に入っても各地で患者増加が伝えられますが、中国メディアの報道が抑えられているのか、昨年3月の第414回「鳥インフルエンザ、終息せず散発発生を継続」のようにWHOデータと照合して合算するのが困難です。つまり人民日報の記事データベースに多くの患者報道欠落があります。

 12日にロイターが伝えた《H7N9型鳥インフル、突然変異でパンデミックの恐れ=研究報告》は香港大チームの研究です。《中国の5省15市で、H7N9型インフルエンザの進化と拡大を調査。ウイルスが鶏の間でしばしば突然変異し、パンデミックに発展する可能性のある遺伝子変異を獲得しながら存続、多様化、拡大していることが分かった。人での再発の恐れが強まっており、脅威が増大しているという》

 《研究報告は「(ウイルスの)拡大と遺伝子の多様性、地理的拡大は、有効な制御措置が講じられなければH7N9型ウイルスが地域を越えて存続・拡大する可能性を示唆している」と述べ》パンデミック(世界的大流行・感染爆発)の恐れを危惧しています。

 インドで流行っている豚インフルエンザH1N1型は、2009年の世界的流行で最初の年で1万数千人の死者を出しました。その後、毎年流行するようになり、新型ではなく季節性インフルエンザの扱いになっています。それが今年のインドで特異な動きを見せています。カナダCBCが伝えるところでは昨年のインドでの死者は218人だったのに、PTI通信によれば3月8日の時点で今年は1370人の死者が出ているといいます。

 時事通信の《豚インフルの死者1500人=強毒性に変異か―インド》は流行が始まる昨年12月から数えた死者は3月13日までで1537人とし、死者数が3月半ばで昨シーズンの10倍にもなっている計算です。《米マサチューセッツ工科大(MIT)は、2009年に世界中で大流行したH1N1型ウイルスが強毒性に変異した可能性があると指摘。「流行の状況をより厳密に監視し、対策を講じるために詳細なデータを集める必要がある」と警告している》と報じました。インドのウイルス変異が本物なら中国の新型と同様に世界規模で大きな影響があるでしょう。


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