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1日400トンの放射能汚染水が150トンも増える

 福島原発の放射能汚染水は問題が収束するどころか破綻に向かっています。東電に汚染水のタンク漏れを抜本的に改善する能力がなく、タンクエリアに降る雨水が汚染水と化して、1日150トンも増える試算が公表です。炉心溶融を起こした原子炉3基の建屋に流れ込む地下水1日400トンをどう減らすかが焦点になっていたはずが、逆に大幅に増えるのです。タンクからの漏洩を止めてエリアをクリーンに保てれば雨水はどんどん流せば済むだけ。『汚染水流出で明らかになった東電1カ月放置の怠慢』で「怠慢」と指摘したのは間違いでした。実際は東電の「無能」でした。9月16日のタンクエリア全ベータ放射能汚染地図を再び掲げます。


 福島民報の《地下貯水長期化の恐れ 第一原発汚染雨水 漏えい不安抱え》は健全性・安全性が確認されていない地下貯水槽に汚染雨水が長期に保存される危険性を訴えています。しかし、「東電の試算では、排出基準を上回り貯蔵の必要がある汚染雨水は年間約5万5千トン。1日当たりに換算すれば150トンにも達する」点こそ、核心ニュースです。東電にはタンクエリアをクリーンにする能力が無いと自ら認めているからです。汚染水を収容するタンクは現在以上のペースで増え続け、漏洩も増え続けるのです。

 「東電は緊急対策として、全ての貯蔵タンクに雨どいを設置する方針を固めた。円柱状のタンク上部をシートで囲み、たまった雨水はせきの外に排出する。だが、タンク側面などに当たる雨は、せきに入るため効果は限定的だ」と東電側の対策が伝えられています。これは根本的に間違っています。タンクエリアの基盤は厚そうに見えても透水性のコンクリートであり、問題になるレベルの汚染水が貯まっていれば地下に浸透して放射能汚染を拡大していきます。第379回「原発後背地のタンク漏洩続出で収拾計画に困難」で指摘したように、致命傷になる恐れがあります。タンクを造るなら漏れた時の受け皿を用意するのが工学的な常識であり、それを東電が欠いていた異常さが問題を大きくしています。

 ここに至ってタンクエリアをクリーンに保てる自信が無いのならば、現在の安普請タンク群を放棄して正常に運営できる正規の構造のタンクに切り替えるしかありません。漏洩場所を早期に見つけて原因を潰していく地道な作業が東電の現場作業陣に期待できないのですから、回り道でも一番オーソドックスな安全なタンク新設と汚染水移転を急ぐべきです。最早、東電任せの時ではないと申し上げます。

 【参照】インターネットで読み解く!「福島原発事故」関連エントリー


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