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デジタルデバイド問題が表面化した国際成人力調査

 経済協力開発機構が初めて実施した国際成人力調査で日本は「読解力」と「数的思考力」でトップなど優秀でした。その半面でデジタルデバイド問題が一気に表面化、パソコンでなく紙での回答が36.8%と異例の高さになってしまいました。キーボードへの慣れが昔から欧米とは違うと言われますが、20年前から中学校で始まった技術家庭科「情報基礎」など、多くの人には不要のプログラミングにこだわる堅苦しい内容の情報教育が必ずしも成功していません。そうしたツケが、国際比較の場で数字になって現れたと見ます。

 時事通信の《日本、読解と数的思考1位=IT活用、PC利用者トップ−初の成人力調査・OECD》はこう伝えました。《日常生活や職場で必要とされる技能(成人力)を測るため、経済協力開発機構(OECD)が24カ国・地域の16〜65歳を対象に初めて実施した国際成人力調査(PIAAC)の結果が8日公表され、日本は3分野のうち「読解力」と「数的思考力」で1位だった。「ITを活用した問題解決力」でも、パソコン(PC)で調査を受けた回答者の平均点ではトップだった》

 国立教育政策研究所がまとめた「OECD国際成人力調査(PIAAC)調査結果の要約」によると、日本からは住民基本台帳から無作為抽出した5200人が参加している大規模な調査です。調査の入り口でコンピュータを使った経験を聞かれ、(1)「使った経験がない」(2)コンピュータによる調査を拒否(3)経験があっても導入試験で不合格――の3つの場合は紙による回答に回り、「ITを活用した問題解決力」の設問は受けません。日本の場合は(1)10.2%(2)15.9%(3)10.7%にものぼりました。この合計36.8%はOECD平均値24.4%を大きく上回りました。IT活用設問に答えた日本人は優秀だったのですが、そもそも答える対象外に3分の1以上の人が入っていたわけです。

 IT活用設問に答える対象外にこんなに多くの人が入るのは、日本以外ではポーランドの49.8%、イタリアの41.5%があるくらいです。米国15.6%、ドイツ17.7%などIT先進国には例がありません。

 2000年に書いた第85回「iモード狂騒に見る情報リテラシー」で「お手軽iモード」で情報リテラシー教育もなく情報の海に投げ出された若い世代の狂騒ぶりを描きました。その当時の通信白書が「特に目立つ傾向としては、10代における日米の格差であり、PCリテラシーで20.3ポイント、ネットワークリテラシーで30.7ポイント、日本の方が劣っている」としているのですから、今回の調査結果はその延長にあると見るべきでしょう。2011年には『日本人の4割はパソコン無縁:欧米と大きく乖離』とも報じています。


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