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東電汚染水危機の本質は資金不足でなく管理能力

 政府は福島原発の汚染水対策で470億円(今年度予備費210億円)投入を決めました。根本的な誤解があるようです。東電に足りないのは資金ではなく、本質的に危険な原子力施設を世界標準の安全性で管理する能力です。技術的難易度が高い遮水壁などは国が資金負担で前面に立つ方針は、この間の経緯を政府が理解していなかったと証明しています。原発建屋周辺を囲む遮水壁さえ造れば一息つける段階を超えつつあると、第379回「原発後背地のタンク漏洩続出で収拾計画に困難」で指摘しましたし、次の福島民友の報道で東電管理能力の悲惨さを思い知らされました。

 8月22日の点検で線量が毎時100ミリシーベルトと発表したタンク漏洩場所を、31日には1800ミリシーベルト確認とした問題について「タンクで最大1800ミリシーベルト 計4カ所で高線量」はこう伝えます。「すでに高い線量が確認されていた2カ所のうち最大毎時1800ミリシーベルトを確認したタンクは8月22日の点検作業の際、線量は毎時100ミリシーベルトと発表。当時の線量測定機器の計測値の上限は100ミリシーベルトだったが、今回の点検では上限1万ミリシーベルトの機器で測定したところ、数値が18倍に跳ね上がった。前回調査時にも毎時1800ミリシーベルト前後だった可能性があり、東電の管理体制の在り方があらためて問われる状況だ」

 線量計が測定上限を超えた状況と報告され、「そうですか。線量は毎時100ミリシーベルトですね」と納得して報道発表する管理者が日本にいるとは信じられません。普通なら「調べ直せ」と直ちに指示します。測定担当者が記入数値に窮して「測定上限超え」の但し書きを書かずに毎時100ミリシーベルトにしたというのも、さらに信じられません。本当のところは外部からはうかがい知れませんが、東電の原発職場が危険な原子力を扱うに足る職業倫理を持っていない点だけは、明確に判断できます。福島原発事故は起きるべくして起きたとの思いを強くします。

 政府は現地事務所を設け担当者が常駐、東電や地元と連携を強める方針ですが、無意味でしょう。もう一度、過去の指摘を繰り返さざるを得ません。第377回「現状把握が出来ない東電に代わり政府廃炉本部を」で述べた通り、危険な施設を管理統括できる能力が無い東電に代わる執行機関を置いて、強力に指揮運営するしか道はありません。原発後背地のタンク漏洩では新たに最大毎時2200ミリシーベルトの放射線量を計測との報道があります。次々と想定外が現れる泥沼に陥る前に、問題点を掌握し切る必要があります。

 【参照】インターネットで読み解く!「福島原発事故」関連エントリー


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