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ウィニー開発者の急死:技術立国阻む司法の闇

 ファイル共有ソフト・ウィニー開発者で2004年に逮捕、2011年の最高裁で無罪確定まで司法の闇に苦しんだ金子勇さんが6日夕、急性心筋梗塞で死去。東大に特任講師として今年戻ったばかりの惜しまれる死でした。誕生日不詳ながら42か43歳のはず。天才と言われた研究者個人の貴重な30代を奪ったばかりか、国内のソフトウエア開発の自由全体を萎縮させる司法の定見の無さが強く印象に残っています。最近のPC遠隔操作事件でいま再び、思い込みによるゴリ押しが見られる現状は、検察・警察には技術に関わる事件捜査に反省がないようです。

 死去の報はWinny弁護団事務局長だった『壇弁護士の事務室』ブログに「訃報:将星隕つ」として掲載されています。「誰かが、不特定多数の人が悪いことをするかもしれないとを知っていて、技術を提供した者は幇助なんだということを、裁判所が真っ向から認めてしまった。これは絶対変えなければならない」と指摘して知られる方です。

 2006年の京都地裁有罪判決の後、『警察・司法の功利主義が歪ませる社会(Winny判決考) [ブログ時評71]』でこう書いています。「同種ソフトの事件で世界各国では開発者が有罪になったことはなく、日本の社会を歪ませていく警察・司法の功利主義の流れとして際立つ。福島県立大野病院・妊婦死亡事故での産婦人科医逮捕・起訴と並んで2006年を代表すると思える。ささやかな功名が不可逆的な社会変化を起こし、報じるマスメディア側はばらばらで、動いていく事態を見送るばかり」

 ウィニー事件も大野病院事件も無罪には終わるのですが、社会に与えた傷の大きさは甚大でした。司法の闇と敢えて指弾する所以です。

 【参照】「ウィニー開発者逆転無罪、児童ポルノとも関係」


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