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中国の重篤スモッグは経済成長に大ブレーキ

 肺の奥まで侵入の微小粒子が環境基準の10倍もあるスモッグ発生で中国国営メディアが厳しい当局批判です。人民日報日本語版の評論に従えば環境配慮を欠く高成長は誤りになり、大ブレーキを掛けざるを得ません。昨秋の中国共産党大会のスローガン「美しい中国」への批判まで飛び出していて、本当に中国メディアの記事を読んでいるのか、目を擦りたくなります。高成長を持続して米国を追い越し世界一になるなど、あり得ない夢になりますが、ここは率直にメディアの主張を読んでみましょう。

 人民日報は中国共産党中央委員会の機関紙です。《濃霧が警告 経済モデル転換は引き延ばしできない》はこうです。《深刻な濃霧は、中国の経済成長モデルがもはや維持できないことを改めて示している。過去30数年にわたり、中国は「高汚染、高エネルギー消費、汚染物資の高排出」という「3高」の成長モデルによりかかり、一部の地域ではGDPを無計画に追求して環境保護に配慮してこなかった。このため今になって経済成長の苦い果実を味わっている》

 石炭火力発電重用などのほかに自動車の無謀な増加も問題視します。《大躍進式の自動車産業の発展もここ数年間に大都市で汚染が加速した主な原因だ。08年までは中国の自動車生産・販売の伸びは緩やかだったが、自動車産業振興プランの影響により、09年は一気に1300万台に達し、前年比46%増加した。10年、11年はいずれも1800万台を超えた。中国汽車(自動車)工業協会は12年は少なくとも2千万台に達したと予測する》

 「900万台→1300万台→1800万台→1800万台→2000万台」の年別販売推移を環境危機の意識もなく、にんまり眺めていた為政者がいたのです。

 中国青年報は共産主義青年団系で、胡錦濤国家主席の出身母体のメディアです。《史上最悪の汚染霧で、遠くかすんだ「美しい中国」》はこう主張します。《中国青年報は15日、中国各地で連日続く深刻な大気汚染状態にかんする評論記事を掲載、昨年秋の中国共産党大会で掲げた「美しい中国」という目標が、「史上最悪」の濃霧によって遠くかすんだと論じた》《「『美しい中国』づくりは、すでに一刻の猶予も許されないのだ」と論じるとともに、「人の生存環境を代償とした発展は、全く意味のないものだ」として、施工現場での粉じん飛散防止措置や、マイカー利用の抑制など、国民一人ひとりが責任を持って「美しい中国」を作り上げるよう呼びかけた》

 これが《大気汚染に募る国民の怒り、国営メディアも当局を批判 中国》になると《中国国営の新華社(Xinhua)通信は、中国全土に広がる「汚染ベルト」が出現したとし、「茶色の空と有毒な大気の国は間違いなく美しくない。国が直面する環境問題はますます厳しくなるだろう。過度に楽観視する理由はない」と述べて「美しい中国」を築くという当局の目標は危機的状況にあると批判した》と厳しくなります。

 まずは現在ある工場・発電所や自動車など汚染源の排出改善が急がれますが、膨大な費用は経済成長にはあまり寄与しません。また、新規に造られる工場や発電所は日本並みの基準でお金を掛けたとしても環境負荷を減らす訳ではありません。《大気汚染都市ワースト10のうち、7都市は中国に》は《中国環境保護部は14日、火力発電所・製鉄工場・コンクリート生産工場に向け、二酸化硫黄と窒素酸化物の排出抑制を通達。工場排気を中心に、施工現場や自動車など大気汚染の原因撲滅に向けて注力する旨を発表した》と伝えました。

 「インターネットで読み解く!」第336回「中国で突出の微小粒子汚染は環境汚染無視のツケ」で紹介した通り、微小粒子へ数日単位の曝露で死亡率が増えると確認されていますから、超高レベル汚染の目に見えた改善が無ければ国民大衆は納得しないでしょう。たちまち今年、2千万台も自動車を売って良いものなのか、経済成長と環境汚染改善のバランスをどう取るか難しくなっています。

 【参照】インターネットで読み解く!「中国」関連エントリー


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