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性交経験率低下:もっと魅力的なモノ存在?

 朝日新聞が伝えた《女子も「草食化」、経験率減る 日本性教育協会調査》は、妊娠中絶減少などから推測されていた若者のセックス離れを確認する調査結果でした。昨年の第240回「若者はセックスまで避けだしているのか」に減っている中絶数や性感染症の患者数グラフを掲げています。この機会に東京都性教育研究会のデータもネット上で収集すると、やはり「地殻変動」が起きているようです。

 「1974年の調査開始以来、一貫して上昇傾向にあった女子大学生・女子高校生の性交渉の経験率が下落に転じたと、日本性教育協会が4日、公表した」「性交の経験率は男子大学生が54%、女子が47%。前回の05年と比べると、男子は7ポイント、女子は14ポイント減り、女子の減り幅が大きかった。高校生も男子が前回の27%から15%に、女子が30%から24%に減少。大学生・高校生とも男子は93年、女子は99年の水準に下がった」「キスの経験率は男子大学生が66%(前回72%)、女子が63%(同72%)、高校男子は37%(同48%)、女子44%(同52%)で、いずれも上昇傾向にあったのが今回の調査で減少した」。グラフを引用します。



 東京都のデータは2005年までのグラフが《思春期の性行動と性差/「産婦人科治療」 特集 思春期の教育と医療》にあり、「都性研’08児童・生徒の性意識性行動調査結果の概要(2008.11.12更新)」から2008年分を補って引用しました。

 東京の2008年調査で、性交経験率は高3男子47.3%、高3女子46.5%、中3男子5.5%、中3女子8.3%です。高3は全国調査と違ってほぼ大学生並の高い水準です。興味深いのは2008年調査で中学生についてです。「性交についての願望は『経験してみたい』は男子31%、女子14%となり、特に男子は99年以降40%近くも減少し続けており、この点をどのように捉えていくか課題である」との指摘です。中3男子は1999年に性交経験率のピーク15.3%を記録してから、2002年12.3%、2005年4.3%と激減、かつてない低水準になっています。セックスよりも関心を引くモノが中学生の頃から身近にあるのでしょう。例えば2000年にパソコン普及率が5割に達し、ネット利用率も34%になっています(普及率データ)。

 2010年国勢調査関連の第267回「30前後世代に明確な結婚回帰:国勢調査を分析」を見ていただくと、50歳時点の生涯未婚率予測を世代別に出しています。今、大学生の世代は男性が32%、女性が23%も未婚のまま過ごすと考えられます。性交経験率低下は、この非婚化傾向に拍車を掛けるかも知れません。

 【参照】インターネットで読み解く!《人口・歴史》


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