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原発再稼働:落とし所を考えない野田政権の愚

 民主党政権が発足して以来、最後の落とし所を考えずにアドバルンだけ打ち上げる愚行が繰り返されてきました。最たるものだったのが沖縄・普天間基地移設で、全国的に影響が大きい原発再稼働問題でも新安全基準が土壇場の3日間で出来上がる拙速ぶりです。福島原発事故で放射能の大量放出を起こした水素爆発への備えさえ出来ていない現状では、立地自治体は安直に同意できないはずです。ストレステストを言い始めた昨夏から、1年先を見通して環境整備していく政治家が存在しない、恐るべき無計画政権です。

 新安全基準を決めたのは野田首相ら4閣僚で、原子力技術そのものに強いとは思えませんし、現行法で安全の総元締めである原子力安全委を完全に外した点で法律にも強いとは見えません。しかし、大飯原発の立地自治体である福井県は原子力の素人ではありません。知事は慎重姿勢で記者会見を拒んでいますが、こういう時は地元紙である福井新聞が意向を側聞していると考えるべきでしょう。

 6日付けの論説「大飯再稼働へ新基準 安全対策、それで十分か」はかなり否定的です。「今回の安全基準は実質、県の要請に答えた形で、全電源喪失事故の進展防止策など三つの基準で構成した。電源車の配備、建屋の浸水防止策など、事故後の緊急対策で実施済みの項目を盛り込み、防潮堤のかさ上げや、事故対応拠点となる免震事務棟など完成に数年かかる中長期対策も列挙。30項目の実施計画をあらためて示した格好だ」と評価しつつも「しかし、新たな知見となる活断層の連動による耐震安全性や誘発される津波の評価をはじめ、地震による道路寸断、配備された電源車、消防車の被害想定が十分なのか、オフサイトセンターの機能不全の懸念など不安材料は多い」と具体的な不安を挙げます。

 福井県が求めてきたのは暫定基準であるのに、政府は安易に「新安全基準」としている点にも懐疑的です。「炉心のメルトダウン、放射性物質の大量拡散被害という過酷事故が発生し、原発の安全性に大きな不安が渦巻いているのが現状だ。再稼働に向けたハードルは格段に上がっている。国が『新基準』として判断するのはよほど慎重を要する」。実のところ原子力安全委が全く関わらずに原発の新安全基準が出来る発想こそ、過去の経緯を見れば著しく異常です。

 長年、原発と向き合ってきた側からすれば野田政権がとった態度は、あまりにも付け焼き刃で、薄っぺらいと見えるはずです。水素爆発など中長期の事故対策を先送りして再稼働し、現実に過酷事故が起きたらどうするのか――4閣僚は責任を取ると言っていますが、国家の存立を危うくするほどの危機に切腹などして貰っても困ります。各地の原発サイトは福島事故後も実質的には何も変わっていません。机上の空論であるストレステストをしただけです。実効的な対策ありとして地元の理解を得やすくするために、欧米では常識になっている水素爆発対策換気装置だけでも突貫工事で済ませて置くなど、早くから実質的に形の見える対策を進めるべきでした。

 【参照】インターネットで読み解く!「原発再稼働」関連エントリー


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