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中国高速鉄道事故、システム本質欠陥を発見できずか

 7月に死者40人の追突事故を起こした中国高速鉄道事故の原因が「信号システムに問題」から「管理体制の不備」に覆ったとの報道が、中国メディアで相次いでいます。「日頃から設備の手入れをきちんと行っていれば、故障には至らなかった」とは不思議の極みです。高速すぎて人間の注意力では安全を保証できないから、通常の信号だけでなく列車同士の接近を許さない列車運行制御システムも備えています。日本などから導入、継ぎ接ぎしたシステムの本質的な欠陥を発見できなかったから、苦し紛れに人為的ミスに持ち込んだと見るべきでしょう。

 レコードチャイナの《<高速鉄道脱線事故>主因は「人と管理の問題」、従来の「信号設備の欠陥」説を覆す―中国》は事故調査専門家グループの王夢恕(ワン・モンシュー)副リーダーが「調査の結果、信号設備には何の問題もなかったと言って良い。最大の原因は人と管理の問題だった」「同じ設備は別の区間でも使っているが、故障など起こしていない。全体的な管理体制と心構えに問題があった」と述べたとしています。

 事故発生後に車両残骸や通信データなどを差し押さえ、現場近くの路線で再現実験までしているそうです。9月末には報告書を国務院に提出済みといい、後は政府の意見表明を待つ段取りです。「今後は責任の所在を明らかにするため、管理体制や事故当時の担当者に対する調査が行われる」そうです。

 7月の「核心は信号の青・赤ではない:中国高速鉄道事故」で「CTCSと名付けられている列車運行制御システムには、中心的技術として日本の川崎重工業のものが導入されているほか、仏独など欧州各国の技術も使われている。しかし『中核のプログラムは解析すらできていない』と関係者が認めるように、つぎはぎ状態で、業界内では以前から信頼性を疑問視する声があった」との報道を紹介しました。

 こうした状況では政府の専門家チームであっても欠陥の特定は難しいでしょう。当日は7分間に100回以上の記録的な落雷だったといい、通常状態で試験して異常を再現しない方が当たり前です。システムの本質的欠陥を発見できていない以上、惨事の繰り返しを防ぐことは出来ないと覚悟すべきです。


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