27日19時47分の《内部被ばく健康影響で新見解》はこう問題点を指摘しています。「27日の委員会では、自然から受ける放射線を除き、一生を通じて累積でおよそ100ミリシーベルト以上被ばくするとがんの発生率が高まるなど健康に影響するおそれがあるというワーキンググループの審議結果が報告されました」「これまで消費者を集めた説明会などで、『累積で100ミリシーベルト』という値には内部被ばくのほか、体の表面に放射線を受ける外部被ばくも含むという説明をしてきました。27日の見解はこれを内部被ばくの限度とすることで、これまでの説明より被ばくの許容量を引き上げる方向になることから、今後、消費者に対する説明や議論のあり方が問題になりそうです」
28日5時7分の《食品安全委の姿勢に疑問の声》ではこうです。「専門家からは、十分な議論がないままこれまでの説明が変更されたとして、委員会の姿勢に疑問の声が上がっています」「食の安全の問題に詳しい消費者問題研究所の垣田達哉代表は『本来、こうした変更がされる場合は十分な議論がなされるべきで、今回の答申には疑問を抱かざるをえない。食品安全委員会は消費者に分かりやすく説明する必要がある』と指摘しています」
ところが、28日4時2分の《食品による被ばく量限度引き下げへ》は「食品に含まれる放射性物質の基準値について、厚生労働省は現在の暫定基準値の目安とした被ばく量の限度を来年4月をめどに5分の1に引き下げ、年間1ミリシーベルトにする方針を固めました。これによって食品ごとの基準値は厳しくなります」と事実上、政府側が動き出していると伝えます。
新しい基準が年間1ミリシーベルトで内部被爆しか考えないとすると、現在の公衆に対する法定年間線量限度1ミリシーベルトを超えてしまいます。またまた厄介な問題を抱えそうです。先週の「今年の福島県産米を食べるべきか考えたら」では、年間5ミリシーベルトがもとになっている食品の暫定基準「500Bq/kg」について、まず5分の1にし、さらに安全率2倍を追加して、10分の1の「50Bq/kg」にするよう提唱しました。安全率分を外部被曝の分とみて、事故収束の動向を見ながらですが、取り敢えず、この考え方で自分を守る方向しかないと思います。外部被曝が大きくなるようなら食品分をさらに半分にする判断もあり得るでしょう。