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今更の運転手順書提出命令、政府組織の駄目さ露呈

 時事ドットコムの《運転手順書の提出命令=福島原発事故で東電に−保安院》を見て、前に黒塗り提出した東電よりも、この国の政府組織の駄目さ加減に愕然としました。経済産業省原子力安全・保安院は、福島原発事故で東電がしていた事故時オペレーションを実際には何も知らないで「指示」「指導」していた訳です。また、政府が設置した第三者機関「事故調査・検証委員会」(委員長・畑村洋太郎東京大名誉教授)も関係者多数から聴取していると言いつつ、基礎になる資料を何ら押さえずに上っ面をなで回していたのです。

 「手順書をめぐっては、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会が東電に対し提出を求めたが、大半が黒塗りになったものが出されただけで、問題になっている」「保安院によると、提出命令は原子炉等規制法に基づくもので、事故後初めての措置。同原発1号機については27日までに、2、3号機については28日までに提出を求めた」

 国会側から12日に経済産業大臣に要請があり、半月掛けて保安院が命令を出した形です。保安院はこれで仕事をしていると思うなら大間違いです。事故進展中に大きな事を言っていたのに、東電からの伝言ゲームの中間メンバーに過ぎないと、今回の命令で認めたと認識すべきです。

 一方、事故調査・検証委は27日の第3回会合を「本格的な議論をするため」非公開とすると伝えられました。年末の中間報告まで調査経過も明らかにしない方針と言います。真実を隠されると困るから個人の責任は問わない原則を標榜して始めたのに、目立った成果は出ていません。もともと原子力の専門家が乏しく、テクニカルな問題を詰める能力は疑っていましたが、事故時操作の基礎資料も入手しないで「本格的な議論」は到底不可能です。

 【参照】インターネットで読み解く!「福島原発事故」関連エントリー


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