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中国の高速鉄道:無理な開業で故障続発、客離れ

 北京−上海間の高速鉄道が開業3週間になりましたが、《北京・上海高速鉄道で20日も故障、動けなくなり空調も停止》(サーチナ)となり、故障続発傾向が止まりません。エクスプロア上海の《勝負あり?故障がちの高速鉄道に対して航空チケットは価格上昇中》が「関係者によると京滬高速鉄道は午前発の列車に乗客が集中し、午後及び夕方の列車は利用客が少ない状態がはっきり現れているとし、夜間は航空便の独壇場になっている」と伝えるなど、故障・遅延を恐れるビジネスマンを中心に早くも客離れが始まったようです。

 一連の故障について中国政府鉄道部はいわゆる初期故障であり、直ぐに収まるとの見方を強調しています。日本の新幹線でも車台を一新した新系列に変えた際にトラブルが起きています。しかし、架線のショート、パンタグラフの故障、電力設備の故障、変圧器内部の接触不良など、原因が公表されているものだけ見ても開業前の試運転で潰せそうな項目が並んでいます。品質管理の手法に問題があると考えられます。

 さらに、サーチナの《高速鉄道:とまる列車、とまらぬ故障…施工者「工事に問題」=中国》が報じている関係者証言が事実だとすれば病根は深そうです。

 「開業を無理に早めたことが、故障多発に結びついたとの指摘もある。業界関係者の1人は匿名を条件に、『当初は完工後の施設の点検に半年、試運転に半年の時間をかけるはずだった。しかし、実際には半分以下の期間に圧縮された。工期そのものも、短縮するよう求められた。工事が間に合わず、試運転が始まってしまい。列車の走行をさまたげないよう、間を縫って作業することもあった』という」

 開業は「中国共産党設立90周年」の記念式典に間に合わせたのですが、安全を何よりも最大限に追求すべき高速大量輸送機関を、政治がねじ曲げたツケをどんな形で払うことになるのか、想像できません。


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