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遅い放射線量地図公表、都市内部にホットスポット

 福島原発事故で文部科学省が26日にようやく公表を始めた「線量測定と積算線量推定マップ」を見て、本来なら1カ月以上も前から広く住民に提供されるべきものだったと改めて思いました。 (注:これは東京での問題に発展しています。「在京メディアは東京の年間限度線量超過も無視(追補)」を参照してください」)



 上に引用した積算線量推定マップを見ていただけば、これまでに繰り返し触れてきた飯館村がやはり高汚染であることのほか、第一原発から20〜30キロの屋内退避指示地域に非常に高い汚染があると見て取れます。南相馬市から葛尾村にかけての地域です。屋内退避の手法は本来は放射能雲が通り過ぎるまで数日程度がせいぜいでしょう。こんなに長期なれば最低限の生活必需品の手配で屋外に出ざるを得ません。住民はどれくらい汚染されているのか知らずに動き回った訳です。住民に欠かせぬ汚染状況情報を伝え損なった点で、公務員として為すべき事をしなかった罪は極めて重いと言えます。

 人口が大きい福島市や郡山市などの市街地に積算推定が10ミリシーベルトを超える地域が点在しています。これもとても気になります。児童の安全基準に年間20ミリシーベルトを設定して恥じない政府なので何もしてくれないでしょう。毎日新聞の《福島第1原発:校庭表土の除去作業 放射線対策で郡山市》が「市内小学校の校庭などで表土の除去作業を開始した。放射線対策として土壌改良するのは同市が初めて。連休明けまでに、市が独自に設定した基準値を超える小中学校、保育所計28カ所の校庭、園庭の表土除去を完了させる」「原正夫市長は『国や県から指示はないが、待っていられない。子供たちの安全を考え、市独自で除去することを決断した』と話した」と報じています。

 無責任に屋内退避を指示しただけで生活必需品の供給もしない政府を、ユーチューブで批判して海外で評判になった南相馬市の桜井勝延市長の例も含めて、今回の事故ではあまりにも行政の対応が遅れ過ぎです。郡山市など中通りの汚染問題はかなり早くから研究者の話題になっていましたから、マスメディアの地元記者は今後に尾を引く問題として本腰を入れて取り組むべきです。

 現に福島市内を回って線量計で数十マイクロシーベルト毎時の高レベルをあちこちで検出している動画「2011.4.24.SUN.福島市環境放射能測定」があります。計り方に異論は出るでしょうが、1マイクロシーベルト毎時あまりの公式な測定値とは比べものにならないホットスポットがあるのは判ります。「撮影当日の児童公園では、20μsv/hの地表を、子供たちが無邪気に走り回っていました。これで本当にいいのでしょうか?生活圏内の安全・危険スポットが確立されるまでは、子供たちだけでも避難させるべきだと思います」と撮影者追記にあります。(追補:Fukushima Radiation 放射線測定@福島第四小学校前20110416 11μSvh(近くで25μSvh)

 「公衆の被ばく限度、運用で10〜50倍も切り上げ」で「職業人と公衆との間に大きな許容限度差を置いている理由は、職業人は放射線量が測定されている区域にいるか個人別線量計を持っているのに対して、公衆の中、ある地点で測定された線量と個々人が浴びる線量に大きなばらつきが存在することが第1点。加えて公衆には妊婦や乳幼児といった放射線に弱い存在が含まれていて安全率を大きく取らねばならないからです」と指摘しました。福島市で起きている問題はまさにこれであり、思っても見ない高線量を浴びる恐れや弱者保護の必要性が無視されているのです。

 公式に発表されている測定値でも分布を調べると驚きがあると、「福島県内 4,400 箇所の放射線量を可視化して、ついでに年間積算被曝量も推定してみた」(宇宙線実験の覚え書き)で知れます。「大きな地図で見る」を選び、拡大することをお勧めします。積算の一例を引用すると以下のようです。福島市役所近辺の赤丸は年間22ミリシーベルト以上です。

 【追補】「文部科学省による放射線量分布マップ」(8/2公表)を受けて「福島中通り汚染は広く深刻、国は学童疎開を」





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