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非常用ディーゼル発電機は落ちて当然だった

 海江田万里経済産業相が電力各社に、緊急時の電源確保など1カ月以内の原発の緊急安全対策実施を指示しました。福島第一原発で13台もあった非常用ディーゼル発電機が大津波ですべてダウンし、今回の惨事に至ったためです。

 肝心の東電からは発電機が落ちた説明が十分されていませんが、時事ドットコムの《非常用電源故障、東海第2原発も=想定引き上げ、功を奏す−冷却ポンプ1台水没》が「11日の地震で東海第2原発は自動停止。外部からの電源供給が途絶え、3台の非常用ディーゼル発電機が起動した。その後、約5メートルの津波が襲来。発電機を冷却するためのポンプ1台が水没し、発電機1台が使えなくなったため、残り2台で電源を供給した」と伝えています。東海原発は想定津波規模の見直しのため改良工事中で、生き残った2台は改良済みでした。

 非常用ディーゼル発電機は大量の熱を出します。その熱を海水に捨てる冷却ポンプが津波に弱い所にあった点が敗因だったと示しています。福島原発の非常用ディーゼル発電機は落ちるべくして落ちたのでした。津波という単一の事象で13台全部が駄目になりました。ロイターの「特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか」によると、東電の専門家チームが4年前に、50年以内に想定を超える「9メートル以上の高い波がおよそ1パーセントかそれ以下の確率で押し寄せる可能性がある」との英文レポートを出しているというのにです。1パーセントは無視出来ない数字です。

 実は空冷式の非常用ディーゼル発電機も存在します。《美浜原発 高台に空冷式発電機…関電が増設方針》(読売新聞)が「美浜原発は、最大2メートルの津波を想定して海抜4メートルに海水冷却式の非常用ディーゼル発電機を置いているが、東日本巨大地震級の津波が来ても原子炉が冷やせるよう、高所に空冷式発電機を設けることにした」と報じています。

 13台も設置するならせめて2台でも3台でも空冷式にすればよかったのですが、水冷式よりは高価です。安全にさほどお金を掛けたくなかった電力各社に、これまでその発想は無かったのでした。


コメント
建設時に使用した東北電力の線につなげたという報道がありましたが、もともと線はつながっていなかったのでしょうか。また、送電している線から逆に電気を送ることもできたはずですがそれはだめだったのでしょうか。非常用ディーゼル以外にも陸側につなぐ予備電源はいくつも用意できたはずなのにそれらがなかったのかこわれたのか不明です。どうしてこの辺の情報はまったく報道されないのでしょうか。用意していなくて新規につないでいるとすればあきれるしかありません。
  • pasta
  • 2011/03/31 10:12 AM
  •  
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