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ニュースの質自体を低下させる既成メディア

 既成マスメディアの伝えるニュースが加速度的につまらなくなっている点に最近、呆れっぱなしです。仕方なくやった内閣改造が政権浮揚になるはずもないのに型通りの世論調査で得々としているなど、新聞がしていることは、知られている事柄を確かめてもらう『ご確認報道』と評してよく、新規性や意外性を感じられなくなっています。テレビはテレビでいったん速報しておきながら、新聞朝刊から『転電』する草創期からの癖を脱せず、両者ともに想定される範囲内をぐるぐる回っている印象が強まっています。年初に「『新政権を育てるのに失敗』年賀状での心配事」で恐れた以上に劣化が進んでいるのでしょう。

 今週、内田樹氏が「新聞・テレビ・雑誌よ、キミたちの言論に何の担保があるというのか | 賢者の知恵」(現代ビジネス [講談社])で「マスコミの報道ひとつで、検事総長のクビも、大臣のクビも吹っ飛ぶ。でも何かが違う」「メディアは次々と血祭りにあげる獲物を探し続けるようになる」「検察の組織改革のことなんて、メディアの眼中にはない。壊れたものを再建する仕事や破綻したシステムを再生させる仕事には、優先的に報道するようなニュースヴァリューはない、とメディアの人たちは思っている」「本来は検察組織をどうすべきかとか、日中関係をどうするか、財政再建をどう達成するかといった問題は、クールで対話的な語調で語られるべき問題だと思います」と指摘しています。

 先週はニューズウィーク日本版で「だから新聞はつまらない」の冒頭部分がリリースされ、「本当の問題は『シンブンキシャ』という人種の多くが思考停止していることにある。その原因は、失敗を過度に恐れる文化や硬直した企業体質、それに現場主義と客観報道の妄信にある。結果、日本の新聞は、世界屈指とも言えるその組織力や記者の潜在力を生かし切れていない。新聞を『マスゴミ』と批判する側も、記者クラブ問題に目を奪われるあまり、本当に処置すべき病根を見逃している」と痛切に批判されました。

 思考停止は一線記者もさることながら、各取材部門デスクやその上の管理職に蔓延しているようです。さらに駄目な点は、自分が知らないことはニュースではないと思う傲慢な層がかなり残っていることです。「自分は論説委員になったのだから、もう取材はしない」と言ってはばからない「笑い話」が恐ろしいことに現実にあるくらいです。もともと霞ヶ関周辺にしか取材源を持たない在京メディアの記者がその取材もしなければ、あとは妄想するしかなくなります。

 新しい事が起きるのが当たり前なのであり、起きてくる事象の本質を捉えるにはどのような観測をすればよいのか、常に考えていなければならない側が、過去の経験側で対処し続ければ事態の矮小化が進んで当然です。

 既成メディアが自分で正せないなら、オルタナティブであるネット社会側に頼りたいところですが、各分野の専門家たちの登場は以前に思っていた以上に遅れています。いやむしろ、有力ブログが有料メールマガジンとかに移行して表からは見えなくなる退場現象が起きていますし、医師ブログのようにかつての輝きを失くしつつあるフィールドもあって、見通しは悪くなっています。

 「自分の知らないことはニュースかもしれない」というジャーナリスト、ジャーナリズムにとっての「第0次原則」に立ち返ることが第一歩です。その上に視野の広い観測系を再建する作業を地道に進めない限り、日本の既成メディアに明日はないと考えています。


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