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公務員給与水準グラフが見せた、なれの果て日本

 「社会実情データ図録」の最新リリースグラフ「図録▽OECD諸国の公務員給与水準」で日本の公務員数比率とGDP比の公務員給与比率がいずれも最低と示されて、ネット上で話題になっています。「はてなブックマーク - 図録▽OECD諸国の公務員給与水準」にはショックを受けた感じのコメントも見られます。

 グラフ制作者の意図は、縦軸に公務員給与比率、横軸に公務員数比率をとって一次近似直線を引き、その直線からの乖離具合で公務員給与が高めか低めかを考えようとするものです。「日本についても、この直線より下であり、給与水準が高いとは言えない。ただし、図録5193で見たとおり、日本の公務員は高年齢化が相対的に進んでいないので、勤続年数の長い高年齢公務員が少ないせいもあって、給与水準が相対的に低く出ている可能性もある。同一年齢、同一役職で給与水準がどうかは、そのための調査をしない限り分からない」「日本の公務員が給与的に恵まれているとしたら、それでも、海外の公務員が恵まれている程度以上ではないことを示している」

 ネットを最も利用している若い世代で非正規雇用化が恐ろしい勢いで進み、半数を占めようかとしています。9月末の国税庁・民間給与実態統計調査で民間企業の平均給与が2009年は前年比5.5%も減ったことが伝えられるなどして、安定している公務員への風当たりが強まっています。しかし、今回のはてなブックマークを見ると「公務員の人数比において諸外国と比べて圧倒的に低いということは言える。これで公務員削減するの?」「これさ、“人件費”がかかってないんならじゃあどこに金がかかってるんだ?って話になるわけだよね。そこが問題の根源だよね」「これでも日本国内の価値観は『公務員=勝ち組』。とってもふしぎだね」と驚きがあります。

 疑問を感じたら出典データにあたればよいわけで、OECDの「Government at a Glance 2009」を見ましょう。まず政府・自治体のコスト内訳を示す「8.1. Production costs as a percentage of GDP (2007)」と、労働力人口に対する公務員の割合「9.1. Employment in general government as a percentage of the labour force (1995 and 2005)」のグラフを掲示します。


 政府コストの青色部分が公務員給与比率で日本は6.2%しかなく、最低です。それでもGDPに対する政府コストの割合はOECD諸国最低ではなく、赤色部分の公共事業費などが大きく積み上がっています。「図録▽OECD諸国の公務員給与水準」は下の公務員数比率(日本が最低の5.3%)とを抜き出して関係を見ていた訳です。実際の歳出合計には膨大に積み上がっている国債・地方債の償還が大きく加わります。

 ここにもうひとつ歳入構成である「2.1. Structure of general government revenues as a percentage of GDP (2006)」のグラフを加えると財政状況の見通しが良くなります。

 こちらもGDP比で描かれており、下の黒っぽい部分が社会保障関係を除いた純粋の税収です。日本は18.0%でスロバキアの17.6%に次いで下から2番目です。最高であるデンマークの48.5%など北欧、3割前後の英仏、21.5%の米国に比べても際立って低いのです。

 このような特異な国の在りようを志向して出来たのではありません。総じて言えば冷戦終結後、日本をどのような国家にするのか、本格的に議論することなく、いや議論を避けて、ずるずると公共事業だけ続けてきた、なれの果てですね。「Government at a Glance 2009」には興味深い分析グラフがまだ多いようなので時間をとって眺めてみます。

 【参照】親サイト、インターネットで読み解く!「政治・経済」分野


コメント
一例だが、11ページ以降を読め。

どこの市町村でも、こんなもの。
手当盛りだくさん。

48万(総支給)×12ヶ月=576万
37万(基本)×4ヶ月(賞与)=148万

576万+148万=724万

(PDF)
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/dbps_data/_material_/localhost/sosiki/025/H22.3kouhyou.pdf

調べてからものいえやボケ。
  • abc
  • 2010/10/11 10:33 AM
  •  
国家公務員と地方公務員って知ってる?
  • def
  • 2010/10/11 1:01 PM
  •  
国家も闇給与で、実質は地方と同水準がそれ以上になってるだろ。

これに、民間にくらべて掛け金は少なく、戻りが多い「共済年金」がある。
  • 2010/10/11 1:52 PM
  •  
身内に公務員がいればこのデータが無意味なことがわかるぞ
  • ppp
  • 2010/10/11 9:29 PM
  •  
こういうの何て言うか知ってる?
「でたらめ」とか
「捏造」って言うんだよ。
  • 2010/10/12 4:53 PM
  •  
今回『公務員給与水準グラフが見せた、なれの果て日本』のブログをWEBRONZAテーマページにリンクさせていただきました。
不都合な場合、WEBRONZA@asahi.comにご連絡ください。
宜しくお願い致します。

WEBRONZA編集部
OECDのデータが信じられないんなら、何のデータを信じられるのかね。
公務員を叩く方たちは。
  • 2010/12/12 1:36 AM
  •  
国家公務員のどこに闇給与があるのか?
イメージだけでパッシングするのは危険

まるで国家公務員が景気を悪くしたような議論は、一般国家公務員すべてが官僚だという意味不明な話になっている。

公務員は行政サービスするのが仕事であって、いくら頑張ったところで景気には関係ないのに
  • 2012/02/25 3:08 AM
  •  
尼崎の例を出してる人は、文章をあまり読んでないな〜。こういう人が多いよね。。。一人当たりの公務員の給料が高いか低いかというよりも、国の規模に比して総人件費が高くついてるか、他国と比べて民間よりも高めの給料を出してるか、という比較がこのデータ。日本国内での官民格差はそれはそれでテーマとなるけど、話がずれてるよ。

今更だが、尼崎市のように都市部の地方自治体ってのは給料が高いところが多い。なんでかっていうと、仕事もつまんないし給料も安いってことでなり手があまりいなかった。特に大卒がこなかった。それで、少し高めに設定し始めたのが始まり。
ちなみに、行政のスリム化は大体80年代あたりから始まっており、正規職員の数はかなり減ってるというのが実態だな。
  • 2013/01/27 9:37 PM
  •  
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