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「自炊」電子書籍=裁断本の取引と貸本アイデア

 話だけ多数あって乱立模様、なかなか本格的に動き出さない国内の電子書籍です。そんな中で「電子書籍の普及が早いか、貸本屋の裁断本が早いか」(「走れ!プロジェクトマネージャー!」)が絶滅寸前の貸本屋さんの起死回生策として面白いアイデアを出して、注目です。「裁断本を置くことで貸本屋業が一気に復活してくるんじゃないか、なんて個人的に考えています」

 この記事の指摘にあるように、Yahoo!オークションで「裁断済」「断裁済」のキーワードを引くとかなり多くの書籍出品が見られます。例えば前者なら物理学や法律の専門書、文学作品に、漫画の「ワンピース」全59巻セットとかが並んでいます。値段は一見して安いと思えるもの、高めと様々です。

 「個人所有本のPDF化サービスは大繁盛のよう」で紹介したように、1冊100円前後で裁断サービスを受けて出品しているのでしょう。いわゆる「自炊」電子書籍です。その上で裁断サービス料金などを回収しようと考えるか、本そのものの価値を訴えるかですが、通常のオークションと違って出品者が電子データを取得済みなのは明らかで、どんな値付けが主流になっていくのか、興味があるところです。

 オークションで買われた裁断本が再びオークションに出ることも十分に考えられます。多数の裁断済み書籍がどんどん回っていくようなら、実質的に貸本のような状態が生まれます。何かゲリラ的なやり方ですが、書籍の売り買いそのものは合法的です。


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