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WHO報告の大気汚染700万人死亡、大多数は中印両国

 WHOがPM2.5など大気汚染での死者が2012年に推計700万人超だったとの報告を出しました。世界での数字と丸めて名指しこそ避けつつも、実は大多数が中印両国での発生と考えられるデータが添えられていました。世界一二の大人口国であると同時に大気汚染深刻国でもあり、人口当たりの大気汚染を原因とする死者数も多いのですから、どうにもならない現実が浮かび上がります。報告から屋外の大気汚染と屋内の大気汚染による地域別死者数のグラフ2つを引用します。


 WHOの地域分けは支部別になっていて少し特殊です。太平洋西部地域(Wpr)には中国を中心に日本からオーストラリアまで、南東アジア地域(Sear)にはタイ・インドネシアからインドまでが含まれます。「Wpr LMI」は太平洋西部地域の中低位所得国を指しますから日本などは除かれ、人口13億5千万人の大きさを考えるとほとんど中国です。南東アジア地域には12億2千万人のインドの他に2億4千万人のインドネシア、1億5千万人のバングラデシュと人口が大きな国がありますが、インドが7割を占めると見ればよいでしょう。

 屋外の大気汚染による死者は世界で370万人、地域別で断然トップなのは中国がほとんどと見られる「Wpr LMI」166万人です。インドが大半の「Sear」も93万人で続きます。世界の他の地域で目立つところはありません。屋内の大気汚染による死者は世界で430万人。インドが大半の「Sear」169万人とほぼ中国の「Wpr LMI」が162万人で肩を並べます。アフリカも58万人と目立つのは第210回「2026年インド人口世界一:牛糞が家庭燃料の国」で書いたインドと家庭燃料事情が似通っているからでしょう。中国での屋内汚染死者が多いのは暖房も含めた石炭系の燃料によると考えられます。

 屋内・屋外汚染の死者は重複する部分があるので両者を合わせて、ほぼ中国の「Wpr LMI」が281万人、インドが大半の「Sear」227万人と推定されました。昨年の報道による第355回「大気汚染による中国とインドの健康被害深刻」では中国の大気汚染死者数は123万人としていましたが、WHOの見直しでリスクは大幅に増えているようです。屋外汚染でみると虚血性の心疾患や卒中の4割を引き起こしているのを始め、呼吸器系疾患や肺がんなどの原因になっています。

 【参照】インターネットで読み解く!
     「『中国は終わった』とメディアはなぜ言わない」
     第412回「中国重篤スモッグの巨大さが分かる衛星写真」
     第391回「インド大気汚染さらに悪化、危険過ぎるPM2.5とPM10値」