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中国大気汚染の緊急措置、無為・ずさんが露呈中

 中国政府が1月に大気汚染時の強力な緊急措置を発表しました。しかし、今月中旬の最悪レベル汚染に有効な手が打たれず、国営メディアから失望されています。さらに警報が出ても地方政府が何もしなかったケースも報道される有り様です。昨年1月からクローズアップされた重篤スモッグ、北京など北部ばかりか上海など東部地区や香港・広東など南部地区へと広がる一方です。強力な緊急措置を発動したら経済活動に打撃を与えるのは確実ながら、こんなに重篤でも発動しないのかと不満は高まるばかりです。


 人民日報には毎日のように各都市の汚染ランクがグラフで掲示されるようになりました。上には東部各都市がスモッグに覆われた12月のグラフを引用しました。微粒子PM2.5が大気1立方メートル当たり35マイクログラムが日本の環境基準ですが、上海・南京など軒並み10倍前後に達していました。

 爆竹や花火が使われる旧正月の締めくくり元宵節の14日から、北京はこれに勝るとも劣らない汚染に見舞われました。北京市環境保護監測センターの調べで16〜17日の24時間PM2.5平均濃度が432マイクログラム/立方メートルと言います。一時900マイクログラムの記録もあり、大気質指数AQIの最大値500を超えてしまう「爆表」が発生の厳重汚染状態連続でした。

 ところが、緊急措置で最も低い青色警報が発令されただけであり、ほとんど効き目は無かったようです。このため《大気汚染に措置講じず 国営TVが北京市政府を痛烈批判=中国》が次のように伝える事態になりました。

 《中国網はCCTV経済チャンネルの公式微博(ウェイボー、中国語版ツイッター)アカウントが15日に発表した2つの「つぶやき」を紹介した。1つめの「北京政府よ、霧に乗じて盲目を装うな」という「つぶやき」では、「政府は盲目であってはならない。自分の責任を負え、無恥、無為になるな。ここでは、霧を管理している人はいるのかと言いたい」とした。2つめではPM2.5で記録的な数値が出ているのにいつまでたっても車両通行制限や工場の操業停止などといった措置をとらなかったことを批判。「どんな汚染状況になったら『伝説』の緊急措置案を発動するのかわれわれには分からない」と語気を強めた》

 これが多数のメディアに転載されたのですが、検閲によってほとんど削除されています。現在、読めるのは国営英文メディアのチャイナ・デイリー《Beijing govt criticized for ongoing smog》だけのようです。

 当局の説明によると警報には青・黄・橙・赤の4段階があり、車両の半分をナンバープレートの偶数奇数で強制運行停止させる「赤」に至るには厳重汚染が3日間連続する予測が必要とされています。3日先まで見通してとは、極めて恣意的な判断になると考えられます。

 そんな中、北京の隣、河北省の保定市では13日にクルマの通行規制を伴う黄色警報が発令されたのに、交通警察など規制部門が発令に気付かなかった失態が報道されました。しかも、このようなミスは初めてではないようです。

 昨年末の第398回「中国政府も深刻大気汚染の底知れ無さに目覚める」で国営新華社通信の覚醒を伝えましたが、まだまだ道遠しです。中国メディア自身が「北京は人間が住める場所でなくなりつつある」と言い出しました。1年前の問題意識「『中国は終わった』とメディアはなぜ言わない」がまだ有効であり、日本のメディアは汚染の上っ面にしか関心がないようです。