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最悪の結果が出た六ケ所再処理工場の目詰まり

 完成が15年も遅れる青森・六ケ所核燃料再処理工場の試運転で起きた、ガラス流下ノズルの目詰まりに最悪の結果が出ました。炉壁に使われている耐熱レンガが剥がれノズルに詰まっていたのです。何年も使っていない溶融炉をいきなり1000度以上の高温に上げて試験した技術的な油断が問題です。目詰まりは試験開始後直ぐに起きており、黒い異物の流下が観察されていました。炉内にはガラス固化体11本分もの溶融ガラスがあり、剥離レンガ片が散在していると覚悟すべきです。

 詰まったノズルをドリルで下から掘削した結果がレンガ発見でした。読売新聞の《溶融炉不具合レンガ破片原因か》は《レンガの発見を受け、「ガラス固化試験」の早期再開を危ぶむ見方も出ている。ほかにも大量のレンガの破片が炉内に存在する場合は再び詰まりを起こす恐れがある上、大きなレンガが落ちていれば、時間がかかる回収作業が必要となる可能性もあるからだ》と伝えました。

 「高温となる炉には耐熱レンガが必要。フランスの場合はレンガが壊れるのを念頭に半年で交換している」と出光一哉・九州大教授(核燃料工学)の指摘にあるように、経年変化に備えた警戒をすべきだったと言えます。

 現在入っているガラス溶液を排出しないと修理も出来ません。ガラス流下を続ければ目詰まり再発必至なのですから、袋小路もいいところです。「核燃サイクルに死亡宣告:再処理工場は完成不能の窮地」で無惨な失敗になったA系溶融炉に続いて、《長い間、使われなかった「B系」炉の内部状態を確認しないで走り出してしまった点に、相変わらず思いこんだら冷静な判断が出来ない技術的未熟さが見えます。「国策」原子力開発の低レベルぶりは改まっていません》と断じた通りでした。

 高速増殖炉「もんじゅ」も含めた核燃料サイクルは、福島原発事故をうけて推進すべきかどうか見直されることになっています。その結論が出る前に再処理工場を完成させようとする、身勝手な試運転は直ちに中止すべきです。

 【参照】インターネットで読み解く!「再処理工場」関連エントリー