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東電は信用できず、機動的対処へ主導権を政府に

 東電が15日に公表した「当社福島第一原子力発電所1号機の炉心状態について」を読んで唖然としました。大津波到来から5〜6時間で核燃料が完全に露出、溶融に至っていたと認めているのですが、当初から既知情報である冷却機能停止を前提に計算しただけです。逆に言えば、あの当時でも下のグラフに似たものは直ちに提出できたはずで、肝心のメルトダウンを知らずに緊急の収拾策を考えていた政府、原子力安全・保安院、原子力安全委の愚かさは酷すぎます。東電は信用するに足りません。機動的に対処するために生データの全てと主導権を政府に召し上げるべきです。



 崩壊熱を放つ核燃料が冷却水から全露出すれば早々に2800度の高温になります。この説明が淡々とこうです。「現在得られている記録データおよび記録に基づく推定による炉心状態の解析を実施することといたしました。その結果、『1号機は、津波到達後比較的早い段階において、燃料ペレットが溶融し、圧力容器底部に落下した。』という評価となりました」。海水注入の是非が大問題になったのがここです。私が政府なら「今になってふざけるな」と怒鳴るケースです。

 2003年に第134回「大停電目前?東電の技術力を疑う」とのエントリーを書いて前から東電技術陣に懐疑的な私ではありますが、今回事故当初から炉心溶融を指摘しなかった技術者が1人もいなかったとは思えません。しかし、水位計で水がほとんど無いと確認するまで大きな声を出せなかったのでしょう。

 この東電体質は、まだまだ収拾の目処が立たず、機動的に対処する必要が続く局面では大問題です。あり得る可能性はすべて並べ尽くして、責任をとれる部署が総合的に判断していくしかありません。今の保安院や安全委に自信がなければOBや学界を含めて人材を集めるしかありません。私の取材経験からは頼れる人はいると思います。もっと早くから、そうすべきでした。