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大失態はご破算にして日本の技術力を見せよう

 米スリーマイル島事故を超える規模の原発事故になってしまった東京電力・福島第一原発事故。東北電力の高圧送電線から電気を引いて、20日にはようやく所内電源が復活する見通しです。マスメディアが伝えるトーンは電気を引いても被害にあった装置が動くか分からないと懐疑的ですが、第248回「原発所内の電源回復が大惨事を防ぐには必須」で示している通り、これしか大きな破局を防ぐ方法はありません。

 大津波のために非常用ディーゼル発電機を含めて全ての電源が失われてしまいました。駆けつけた電源車が接続すべき受電設備も海水中に沈んでいました。原発事故の想定事象を予め整理したイベントツリーには全く存在しない状況がいきなりやって来た結果、当事者の東京電力を含め政府側も原子炉の冷却水や使用済み核燃料プールの温度が上がって冷却が出来なくなる事態に、取り敢えず対処する注水や放水をするだけになりました。核燃料が持つ崩壊熱が運転停止から何ヶ月も問題になることを忘れたかのような素人ぶりで大失態を演じ、世界中の晒し者になりました。各国から露骨な不信の声が聞こえるほどです。

 この間の失敗続きで福島第一原発の1〜4号機は原因や場所が違う水素爆発などで、それぞれに違う痛手を負いました。電源が来ても破壊された装置は違いますから、各号機により動いたり動かなかったりするはずです。しかし、復旧の目標が明確に設定された状況こそ、日本の技術力を示すのに最も適した技術状況です。政府、マスコミを含めて余分な口出しで邪魔をすべきではありません。ひとつひとつ機能を回復していく様を期待を込めて見守りましょう。どうにもならない深刻な大惨事が想定されることを論じるのは、その見通しが出た後です。