このまま解散なら「自暴自棄」「やけくそ」などの形容がつく、首相の自己満足型解散になります。ふだんは元気な意見が多い「保守・右」でも威勢のいい意見はあまり見られません。「特攻隊長に続く覚悟なき自民党議員たち」(遠藤健太郎ブログ『KNN TODAY』)が「誰もが覚悟している通り、自民党が下野していく可能性の高い選挙だといえます。引きずられて創価学会=公明党も下野し、たとえ民主党が単独で過半数を制せずとも創価=公明との連立はなく、民主は社民党か国民新党、または両党と組むでしょうから、与党敗北のメリットはそこにあるのかもしれません」と指摘しているように、選挙の結果、公明党が政権を離れるのをよしとする、少し斜に構えた見方がいくつか目に付きました。どうせ勝たせるなら、衆院の3分の2を渡して民主単独政権にした方が後々よいとも……。
勝つはずの民主党の先行きにも、早くも厳しい見方があります。「『負けっぷりのよい』負け」(雪斎の随想録)がそれです。「民主党は、多分、250議席近くになったところで、実際に『政治』の仕事ができるのは、四、五十人だろう。その四、五十人で『政権運営』をすることになる。自民党のように、『政権運営』のノウハウが蓄積されているわけではなさそうだから、これは大変な仕事になる」「民主党の『わが世の春』は、長くても二ヶ月であろう。秋以降には、鳩山由紀夫『総理』の政治資金に絡む話が、本格的に追及されることになる。これだけでも、支持率は20パーセントは下落する要因である」「来年には、早くも参議院選挙である。これを乗り切れなければ、『ねじれ』国会状況に苦慮するのは、民主党政権になる」