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ジェット風船復活、警告すべきメディアの怠慢

 新型インフルエンザ流行のため阪神甲子園球場と広島・マツダスタジアムで先月から自粛していたジェット風船が、26日から解禁になるとマスメディアがあっさり、淡々と報じています。毎日新聞の「ジェット風船:甲子園とマツダで解禁」がその一例です。国内の感染者数が千人を超えた節目の日に、この国のマスメディアの目は何を見ているのでしょう。毎日、50人前後増えているというのに、文字通り「節穴」ではないでしょうか。

 「兵庫県や西宮市の安心宣言が出て、市民生活も感染確認以前の状況を取り戻していることから、自粛解除を決めた」――観光客減少で痛手を負ったので、行政としては無理矢理でも「安心」の気分に持ち込みたいだけです。ジェット風船がウイルス飛沫感染にどれくらい効くか、きちんとした研究があるはずもありませんから、定量的な議論は出来ませんが、国内各地で感染源不明な患者が続々と出ている時期に、ジェット風船で何が起きるか、想像したくもありません。

 厚生労働省を先頭に東京都の保健所など行政側は極力、新型インフルエンザ患者を「発見しまい」と努めているのが現状です。既に新型かどうか、遺伝子検査による確定は全国に500しかない定点観測医療機関にかかった患者しかしないように指導し始めました。球場で新型感染が広がっても、どこかの学校や職場で歴然とした集団発生が起きなければ表面化しない仕組みに移行しつつあるのですが、こんな国家的スキャンダルを伝えられず、飛沫感染が心配なジェット風船復活に警告できなくて、市民社会のために存在しているジャーナリズムとは到底、思えません。

 この一方、ヤクルトは24日に神宮球場でのジェット風船禁止を継続すると発表しました。福岡ソフトバンクも福岡県内の集団感染でヤフードームでのジェット風船自粛を続けています。こんなに狭い国土に多くの人口がひしめき合う国内です。都道府県境でインフルエンザ流行状況に差があろうはずがないでしょう。