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臓器移植法改正A案可決:衆院議員の認識不足に呆れる

 「脳死は人の死」とする臓器移植法改正案「A案」が18日、衆院で大差で可決されました。提案者は審議の過程で臓器移植の局面に限ったことだと釈明したようですが、各メディアが報じるとおり、死の定義そのものを変更しているようにとれるのです。1997年の第8回「臓器移植法と脳死・移植の行方」から最近の「臓器移植のドナー不足は本当に悪なのか [BM時評] 」まで、ずっと見守り続けてきた立場からすれば、これは拙いと考えます。国会で議論した末に法を変えるのは当たり前のことですが、それなら既存の法律多数との整合性をとる作業をしなければなりません。臓器移植法改正案と称してほんの手直しですと言いつつ、根本から変更してしまうのは酷すぎます。衆院議員にそれくらいの認識が無かったとは驚きです。

 いまさら保守・革新とは言いませんが、それでも自民党に特に賛成が多かったというのも「良き保守主義」を標榜する党でなくなった証拠でしょう。国民の死生観が本当に変わっているのなら、それに合わせたら結構ですが、変わっていないのに国会が新・死生観を押しつけるなど、噴飯物です。麻生首相と共産党が、まだ民意が固まっていないとみていると表明したのは妥当な判断だと思えます。

 各論についての異議は、自然科学と社会科学から有力な研究者がそろう生命倫理会議が「衆議院A案可決に対する緊急声明」を出しているので、参照されたらよいでしょう。参院では7月末までの会期できちんと議論して方向を打ち出してもらいたいものです。衆院の解散を縛るとかの議論もありますが、麻生首相がここで解散に踏みきれるようなら、もっと条件が良かった時期に解散しています。任期満了解散・総選挙と達観して、参院は十分に審議すべきです。