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ヘッドフォンの音は実はもっと豊か:E5導入記

 円高の恩恵を活かそうと独ゼンハイザー社のヘッドフォンHD595を、わたしと家族用に2本買ったおかげで面白い経験をしました。このクラスの上級機になると安物のアンプでは真価を発揮しにくいと知ってはいたのですが、家族が使うリビングの装置では音が寂しすぎました。私の部屋と聞き比べできるので差が歴然です。手軽な解決策を探す内に見つけた中国製の廉価携帯アンプ「Fiio E5」が予想外の性能を発揮してくれました。久しぶりにオーディオマニアに戻って簡単な工作もしました。ヘッドフォンの音はもっともっと豊かに聞けるはずという話をレポートします。

 E5は3月に輸入が始まったばかりで、通信販売のほか東京・秋葉原、大阪・日本橋なら店頭で買えます。店頭なら3780円、中国現地なら2000円程度の値段といいます。米国製ICを2個、充電可能な電池も搭載しながら4センチ角の薄い金属ボディに納めています。ポータブルのオーディオプレーヤのヘッドフォンジャックに繋ぎ、増幅した音をヘッドフォンで聴くのが主な使い方のようです。この使い方でも音が豊かになるのですが、家庭のCDプレーヤのラインアウト出力に繋いだ方が格段に良い音になります。

 通常、プレーヤのヘッドフォンアンプ部分は音についてあまり吟味していないので、かなり劣化した音を平気で出しています。音が悪いと定評がある初期のiPodを借りてE5を繋いで、やはりわずかしか良くなりません。劣化した音を増幅しても効果は限られるのに対して、ラインアウト出力からなら正味の能力を発揮できます。リビングのプレーヤには国産で5000円程度のヘッドフォンアンプを付けていたのですが、上級ヘッドフォンの音の楽しさ、豊かさを表現できないのでした。E5を繋ぐと値段からは想像できない、見違えるような生き生きした音を聞かせます。

 問題があります。ラインアウト出力が大きすぎてE5のステップ式ボリュームではちょうどの音量にすることが出来ません。とても大きいか、小さすぎるかになります。オーディオメーカーのカタログでスライド式ボリューム付き延長コードを見つけて購入しましたが、音全体にベールが掛かったようになり、使い物になりません。電気信号の通り道に入る部品を吟味しないと悲惨な目に遭う実例でした。自前で減衰回路を付けようと検討、ヘッドフォンのインピーダンスと同程度の抵抗を直列に入れれば4分の1程度の出力になるはずと考えました。

 スライド式ボリューム付き延長コードで失敗していますから、高音質の抵抗を探さねばならないことは明かです。検索すると「抵抗の音質を正しく評価する」(nabeの雑記帳)が見つかりました。こんなご苦労なテストをされる方が居て、有り難い限りです。結局、「REYオーディオ用金属被膜抵抗 1/4W 51Ω±1%」が日本橋の千石電商で昨年末から売られていると知り、1本30円で買ってきました。

 ステレオのピンジャックとピンプラグも買い(1個100円くらい)、その間を抵抗2本とアース線で接続、ハンダ付けすれば完成で、想定通りに働いています。絶縁処理や補強は適当にお願いします。抵抗にもエージングが必要と知り、音楽を鳴らしてみると最初はざわざわした音でしたが、3時間くらいで落ち着きました。ヘッドフォンアンプに何万円もかける方からすれば不満は残るでしょうが、合計4000円の投資で音の芯に力強さが加わり、全域で厚みがある音に変身するのですから文句なしです。定価38000円のHD595を並行輸入18000円で買っているのに、アンプに何万円投入というのも筋違いな感じですし……。

 イヤフォンはゼンハイザーのMX400とMX500を大事に使っています。通常は携帯用にしていますが、リビングのE5を通して聞き直すとおやおやと思うほど豊かな音になり、改めて名機だなと再認識しました。国産5000円のヘッドフォンアンプでは真価を発揮させられなかったようです。日本橋でイヤフォンの試聴コーナーに寄り道してみましたが、手頃な値段では対抗できる機種はありませんでした。国内で絶版になったのが惜しまれます。ゼンハイザーの出した後継機種はどれも魅力に欠け落第です。韓国では絶大な人気があって、まだ売られているそうです。